気が済むまでシャッターを切れる
デジタルカメラのホームユーザーが、家族やペットをいい表情で残すには、やはり枚数を重ねるのがベストだろう。現場でポーズや構図を決めるのに時間を割くよりも、気が済むまで数多くシャッターを切り、撮影した画像を帰宅後にパソコンに保存してから吟味するほうが失敗が少ない。特に、チョロチョロと動く動物をイメージどおりに撮影するためには、デジタルカメラの連写機能も活用して、ベストショットを狙いたい。
ロケでは、13時から16時までの3時間、公園を散策しながら撮影を続け、メモリーカードがフルになるごとにHDPS-M1に画像データのコピーを行なった。
家族やペットをいい表情で撮影するには、やはり枚数を重ねるのがベスト。 |
コピー操作はいたってカンタン。コンパクトフラッシュカードを差し込んで、“COPY(コピー)”ボタンを押すだけだ。256MBフルに撮影した画像データをコピーするのにかかる時間は、使用するCFカードによって多少前後するが、2分程度なので待ち時間も気になるほどではない。
撮影終了まで、合計で5回コピーを行ったが、HDPS-M1のバッテリー消耗はほとんど感じられず、このようなシチュエーションでは、役に立つと言えるだろう。
256MBのCFカードなら16回コピー可能
もちろんこれだけではHDPS-M1の機能を語り切れていない。ということで、HDPS-M1が満充電状態からバッテリーゼロになるまで、256MBフルのCFカードを何回コピーできるか、実際に計測してみた。試行回数は10回。
- 連続でのコピー操作
- コピー後にオートセーブで電源オフ→オンにしてコピー操作
という2パターンを、各5回ずつ計測してみた。
その結果、連続コピーの平均が19.8回、電源オフ→オンを行なったものが12.4回だった。実使用を考えて、両方のパターンの平均を取ると、16.1回となる。ちなみにバッテリーの残量はLEDランプで示されていて、今回の試行では10回を越えたあたりで緑色(バッテリーの残量が十分にある状態)から黄色(バッテリーが半分以下になった状態)に変わっていた。
この結果から分かるように、スペック表での連続動作時間(約60分)を見ると少々物足りないと感じるが、通常の使用なら2~3日の旅行でも不安はないだろう。もっともデータ保持の確実性を増すために、HDPS-M1のACアダプターは小型軽量(サイズは実測で幅48×奥行き79×高さ26mm、重さ180g)なので、いざという時に備えて携行を勧めたい。
コピー操作中のバッテリー切れに対する心配は無用
LEDランプが緑色から黄色に変わり、それでも何度かメモリーカードのコピーを行なっていると、“コピーが完了しないうちにHDDが停止したら、データが壊れてしまうのでは?”と、次第に不安になってくるだろう。コピー動作のステータスを示すのはLEDランプのカラーと点滅だけなので、特に気になるところかもしれない。
結論から言うと、HDPS-M1はコピー操作中のバッテリー切れが起こらないように工夫されている。バッテリーのLEDランプが赤色(バッテリー残量がほとんどない状態)であれば、コピーの操作はできない。黄色の場合には、メモリーカードの内容量とバッテリーの残量を自動的に比較/計算し、バッテリー切れが起きる可能性があればCOPYボタンを押してもコピーが始まらない仕組みになっている。