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ビジュアルアーツとBBサーブ、インターネット経由で販売するビジュアル小説“キネティックノベル”を12月6日に提供開始

2004年10月19日 19時55分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ビジュアルアーツの代表取締役の馬場隆博氏とビー・ビー・サーブの代表取締役の孫 泰蔵氏
ビジュアルアーツの代表取締役の馬場隆博氏(左)と、ビー・ビー・サーブの代表取締役の孫 泰蔵氏(右)

(株)ビジュアルアーツとビー・ビー・サーブ(株)(BBサーブ)は19日、東京・青山の青山TEPIAにプレス関係者を集め、CGと音楽/音声、小説を組み合わせたWindows用ビジュアル小説“キネティックノベルシリーズ”の事業展開に向けた業務提携と、その第1弾作品“planetarian(プラネタリアン)~ちいさなほしのゆめ~”に関する記者発表会を開催した。“planetarian~ちいさなほしのゆめ~”はビジュアルアーツが展開するゲームブランド“Key(キー)”による作品で、12月6日(Yahoo! BB会員向けには11月29日)にインターネット経由でダウンロード販売が開始される。価格は1050円。



発表会のオープニング
発表会のオープニング

発表会にはビジュアルアーツの代表取締役の馬場隆博氏、ビー・ビー・サーブの代表取締役の孫 泰蔵氏らが出席し、業務提携の内容や開発の背景などを説明した。

ビジュアルアーツの代表取締役の馬場隆博氏 ビー・ビー・サーブの代表取締役の孫 泰蔵氏
ビジュアルアーツの代表取締役の馬場隆博氏ビー・ビー・サーブの代表取締役の孫 泰蔵氏

“planetarian~ちいさなほしのゆめ~”は、近未来を舞台にしたSF作品で、“宇宙開拓の破綻に端を発した世界大戦によってほとんどの人間が絶滅した封印都市で“屑屋”の男が無垢な少女の形をしたロボットに出会う”というシナリオで始まる。ゲームのような選択肢は登場せず、ユーザーは自分のペースでストーリーを読み進めていくことができる。場面の展開に合わせて、CGと音楽による読者の心情に訴えかけるような演出が施されているという。原画は駒都えーじ(こまつえーじ)氏、シナリオは涼元悠一(すずもとゆういち)氏、音楽は戸越まごめ(とごしまごめ)氏と、いずれもビジュアルアーツ内のゲーム制作集団“Key(キー)”のスタッフが担当している。

1年間で発行される既存コンテンツ(小説/映画/コミック)の総量 既存コンテンツの限界 ゲームが受け入れられた理由
一年間で発行される既存コンテンツ(小説/映画/コミック)の総量既存コンテンツの限界ゲームが受け入れられた理由

最初にビジュアルアーツの馬場氏が、キネティックノベルの発表・提唱に至る背景として、「過去1年間に発行されたコンテンツ(小説/マンガ/映画)の本数(タイトル数)を見ると、過去5年間から大きく変化していない。これらを楽しみたいという欲求は昔も今も変わらないことを示している。しかし、これらのメディアには限界があるのも事実で、小説なら読みづらい、時間がかかる。コミックはスピーディーに読める半面、心の内面など細部の描写が難しく、映画は受動的で自分のペースで楽しむことができない。これに対して、ゲームは達成感/爽快感/操作性と演出面で高く評価されてきたが、これらはゲーム性が評価されたのではなくシナリオや世界観こそが評価の対象だった。そのゲームにも敬遠される要素はある。高価であること(5000~1万円程度)、プレイ時間の長さ、物語を味わうことを阻害する面もあるゲーム部分(不要な選択肢など)、ファンタジーや恋愛だけに偏った世界観、入手に手間がかかること、などだ」「それらを解消して、手軽で低価格に物語を楽しめる新しいメディアとして“キネティックノベル(動的な小説)”を提案する」と語った。

ゲームの受ける要素を集約した“キネティックノベル”を提案し、“新たな文化を創造したい”という キネティックノベルの第1回作品“planetarian~ちいさなほしのゆめ~”
ゲームの受ける要素を集約した“キネティックノベル”を提案し、“新たな文化を創造したい”というキネティックノベルの第1回作品“planetarian~ちいさなほしのゆめ~”

キネティックノベルでは、プレイ時間を3~5時間程度と短くし、料金を当初は1050円に設定。BBサーブが運営するゲームポータルサイト“BB Games”などからダウンロード販売(Yahoo! BB会員には1週間先行しての販売)を行なうことで、入手しやすく気軽にプレイできる環境を実現するという。

ビジュアルアーツとBBサーブ、ソフトバンクBBの3社の業務提携の内容 3社の役割とサービス展開の概要
ビジュアルアーツとBBサーブ、ソフトバンクBBの3社の業務提携の内容3社の役割とサービス展開の概要
“キネティックノベル”販売形態とDRMシステムを使ったコンテンツ/ライセンスキーの流れ
“キネティックノベル”販売形態とDRMシステムを使ったコンテンツ/ライセンスキーの流れ

ダウンロード販売を実現するに当たってのビジネススキームの作成をBBサーブが行ない、コンテンツの著作権保護機能(コピーファイルの不正使用を防止する措置)として、ソフトバンクBB(株)が開発したDRM(Digital Rights Management、電子著作権保護)システムを利用するという。DRMシステムの名称は公表していないが、社内では“ペガサス”と呼称しており、コンテンツ販売として正式運用するのは今回が初めてとのこと。DRMシステムを利用することで、オフライン(例えば雑誌付録CD-ROMなど)でのコンテンツの配布など販売形態が多様化できるなどのメリットもある。キネティックノベルの第1弾“planetarian~ちいさなほしのゆめ~”では、体験版ファイルとプレイ用本体ファイル(約50MB)を個別に用意してダウンロードする仕組みをとるが、「将来的にはDRMによる認証(鍵の購入)を行なうまでは、例えば第1章だけを無料でプレイ可能で、その先を楽しむには課金(認証)が必要になる、といった新しいコンテンツの楽しみ方を提案していきたい」(孫氏)と将来の展望を話した。


なお、キネティックノベルは、開発チーム:大熊猫(ジャイアントパンダ)による第2弾作品“メイデンハロー”を12月20日(Yahoo! BB会員には12月13日)に、開発チーム:AMEDEO(アメデオ)による第3弾作品“カレと彼の間で”を2005年1月24日(Yahoo! BB会員には1月17日)にそれぞれ販売を予定している。



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