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日本IBM、DB2の最新バージョン『DB2 UDB V8.2』発表

2004年09月13日 23時46分更新

文● 編集部 美和正臣

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日本アイ・ビー・エム(株)は10日、Linuxのカーネル2.6に対応したデータベース管理ソフト『DB2 UDB V8.2』(以下、DB2 V8.2)を発表、都内の東京コンファレンスセンター品川で発表会を開催した。同製品は、64bitのLinuxカーネル2.6に対応したデータベース管理ソフト。対応するディストリビューションは『SUSE LINUX Enterprise Server 8/9』、『Red Hat Enterprise Linux 3.0』などの64bit対応したものと、従来通りコンシューマー向けのLinux。ダウンロードは17日からで、メディアでの提供は10月29日に開始する。

同製品は、コードネームが“Stinger(スティンガー)”と呼ばれていたもので、2年ぶりのバージョンアップになる。対応するCPUは、インテルの“IA-32”やAMDのIA-32互換だけではなく、64bit機能拡張をした“EM64T(Extended Memory 64 Technology”やItenium 2の“IA-64”、OpteronやAthlon 64の“AMD64”、同社の“IBM eServer iSeries”に組み込まれている“POWER4”、最大32個の専用プロセッサー“zSeriesアプリケーション・アシスト・プロセッサー(zAAP)”を動作可能な“IBM eServer zSeries”などにも対応する。

『DB2 UDB V8.2』がサポートするLinux。カーネル2.6をサポートしたのが特徴

主な構成と価格は以下の通り。

『DB2 UDB Personal Edition V8.2 Install』
個人ユーザー向け製品、6万6000円(税別)
『DB2 UDB Express Edition Named User Option V8.2/DB2 UDB Express CPU Option V8.2』
中規模ユーザー向け製品(2CPUサポート)/インターネットアクセス用製品(2CPUサポート)、10万7100円~69万7000円(税別)
『DB2 UDB Workgroup Server Edition V8.2/DB2 UDB Workgroup Server Unlimited Edition V8.2』
中規模ユーザー向け製品(4CPUサポート)/インターネットアクセス用製品(4CPUサポート)、13万8100円~106万9000円(税別)
『DB2 UDB Enterprise Server Edition V8.2』
ホスト接続機能“DB2 Connect”を搭載した大規模ユーザー向け製品、377万7000円(税別)

DB2 V8.2では、新たに障害発生時に待機システムに自動的に切り替えるデータ複製機能“HADR(High Availability Disaster Recovery)”機能を搭載。これはデータベースソフト『IBM Informix』の機能として採用されていた“Enterprise Replication(ER)”機能と“High Availability Data Replication(HDR)”機能をDB2 V8.2に移植したもの。ERは遠隔地のサイトにあるデータベースサーバー同士を接続して常時待機させる機能で、HDRは1つのサイト内でDBを多重化する機能。この2つの機能を併せ持つHADRでは、従来は10~数10秒かかった接続の切り替えが数秒で終了可能で、ノンストップ環境を構築できるという。

HADRにより、ノンストップ環境を構築することが可能。数秒でシステムが切り替わるのが特徴

また、データベースの状態を監視し、自動的にデータのバックアップやリストア(保管/復元)を行なう“オートノミック・コンピューティング機能”を強化。指定した日時にデータのバックアップを可能なほか、状況に応じて統計情報の更新やテーブルの再編成など、自律的なバックアップが実行できるようになった。また“設計アドバイザー”と呼ばれる、インデックスや多次元クラスタリング、パーティションキーなど、物理データベースの設定を自動的に判断し、推奨設定を示す機能を搭載。データベース構築に不慣れな管理者でも簡単に設定ができるようになり、従来に比べ作業時間を約65%低減することが可能になったという。

“オートノミック・コンピューティング機能”により、自動的にデータベースの設定も行なってくれる“オートノミックス・コンピューティング機能”により、約7倍ほどパフォーマンスが上がるという

開発環境では、マイクロソフトの『Visual Studio .NET』に対応。アドインとして『DB2アドイン for Visual Studio .Net 2003』を提供する。.NET対応のプログラムが使用する共通動作環境“CLR(Common Language Runtime)”に対応しているため、Visual BasicやC#などでも開発が可能となっている。また、Javaでの開発も可能。同社が提供するJavaの統合開発環境『Eclipse』や『Rational XDE』に対応しているため、データベースモデリングやアプリケーション開発、テストからデバッグまで一環した環境で作成できるのも特徴。

開発環境は『Visual Studio .NET』のほか、同社の『Eclipse』や『Rational XDE』に対応このように慣れた環境で開発が可能になるのがDB2 V8.2の特徴

日本アイ・ビー・エムのソフトウェア事業DB2インフォメーション・マネジメント事業部事業部長である中川いち朗氏は、DB2 V8.2の製品の位置づけについて、グループウェアの“Lotus”、アプリケーションサーバーの“WebSphere”とともに、同社のオンデマンドソリューションを支える3つの柱のうちの1つだと定義。DB2は、企業コンテンツ、インフォメーションの統合、ビジネスインテリジェンス製品として幅を広げてきたが、新たにデータベースサーバーのコアの部分としてDB2 V8.2提供することにより、機能をより強化できると語った。

DB2 V8.2の説明にあたった日本IBMのソフトウェア事業DB2インフォメーション・マネジメント事業部事業部長である中川いち朗氏

強化された“オートノミック・コンピューティング機能”により、「管理者の負担が軽減できる。従来の製品と比較すると約7倍のパフォーマンスを実現する」とその効果をアピールした。特に管理者のチューニング作業を例に出して「8.1では1週間かかったチューニング作業を数10分で実現できるようになったが、その作業できる幅をより広げた。初めてDB2を使うユーザーでも十分にパフォーマンスを得られる」と強調した。

現在、DB2 V8.2発売に合わせたキャンペーンも実施しており、DB2 ExpreeとWebShere Expressを同時購入すると40%オフで提供する“DB2 UDB Express CPU Option WebSphere Applocation Server Express”を12月29日までの約3カ月間行なう。また、DB2をはじめ7000本のIBM製ソフトウェアを1年間ダウンロードし、試用できる“ソフトウェア・アクセス・オプション(SAO)”を、65%オフの4万1790円(通常11万9385円)で提供する(30日まで)。

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