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富士写真フイルム、進化した“スーパーCCDハニカムIV HR”を搭載するコンパクトデジタルカメラ『FinePix F810』などを発表

2004年07月29日 21時14分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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買い替え/買い増し需要の高まり
発表会資料より。買い替え/買い増し需要が高まっており、2005年には出荷台数の60%が買い替え/買い増し需要になると見込んでいる

FinePix E550/E510は、同社が「日本市場では買い替え/買い増し需要が高まっており、製品投入もそちらを重視していく」(常務執行役員電子映像事業部長の内田洋祐氏)という同社の姿勢が現われた、撮影機能重視の低価格モデル。EはEssential(本質的な)/Ergonomic(快適な、便利な、人に合わせた)モデルなどの頭文字を取ったもの。コンパクトなボディーながらグリップ部の膨らみにより、「撮影時に安定感が得られる」(内田氏)というように、フルオートの初心者向けコンパクトカメラから卒業して、自分なりの絵作りや撮影に凝る楽しみを得ようとする撮影入門者向けのデジタルカメラだ。



『FinePix E550』 『FinePix E510』
『FinePix E550』『FinePix E510』
“FinePix Eシリーズ”

撮像素子は、E550が1/1.7インチの有効630万(総663万)画素の“スーパーCCDハニカムIV HR”、E510は1/2.5インチの有効520万(総536万)画素の正方画素CCDを採用。レンズはE550が焦点距離f=7.2~28.8mm(35mmフィルムカメラ換算時:32.5~130mm相当)のフジノン光学4倍ズームレンズ、E510はf=4.7~15.1mm(28~91mm相当)のフジノン光学3.2倍ズームレンズを内蔵する。レンズの明るさを示すF値はE550が2.8~5.6、E510は2.9~5.5。

E550の背面
E550の背面

静止画の記録解像度はE550が最大4048×3040ドット(ハニカム補間による1230万画素相当)、E510はハニカム補間がないため最大2592×1944ドット(504万画素相当)となる。動画撮影はE550が最大640×480ドット/毎秒30フレームのモノラル音声付きで、メモリーいっぱいまで連続記録が可能。E510は320×240ドット/毎秒10フレームのモノラル音声付きで、連続約60秒の記録が行なえる。画像記録方式は、どちらもDCF準拠のJPEG(Exif Ver.2.2対応)で、動画はMotionJPEG圧縮のAVI形式。

測光方式はTTL64分割測光で、マルチ/スポット/アベレージの3モード(E510はマルチ/スポットの2モード)を搭載。露出制御はプログラムAE/シャッター優先AE/絞り優先AE/マニュアルの4タイプ。シャッター速度はE550が1/2000~3秒、E510が1/2000~2秒。感度はE550がISO 80/100/200/400/800相当、E510がISO 80/100/200/400相当に設定可能。連写はE550のみ、最短0.3秒間隔で連続4コマまでの通常連写、シャッターボタンを離した瞬間からさかのぼって4コマを記録する“サイクル連写”、0.6秒間隔で40コマまで記録できる“MEGA連写”を用意する(E510は連写不可)。

E550を上から見たところ。グリップ部の膨らみがよくわかる
E550を上から見たところ。グリップ部の膨らみがよくわかる

いずれも背面に2.0インチ15万4000画素の低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(再生視野率約100%)と、実像式光学ファインダー(視野率はE550が約77%、E510は約80%)を搭載。側面にUSBとAV出力端子を備え、“PictBridge”“PRINT Image Matching II”に対応する。

記録メディアは、xDピクチャーカード(16~512MB)で、いずれも16MBメディアが1枚付属する。電源は単3アルカリ乾電池2本もしくは単3ニッケル水素充電池2本。撮影可能枚数はCIPA準拠の同社測定値でE550が約200枚(ニッケル水素充電池使用時)、E510は約290枚(同条件)。本体サイズと重量は、E550が幅105.0×奥行き34.4×高さ63.0mm/約200g(非装備重量)もしくは約260g(装備重量)。E510が幅101.0×奥行き32.6×高さ60.5mm/約176g(非装備重量)もしくは約225g(装備重量)。

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