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富士フイルム、小型スクエアボディーの410万画素/520万画素デジタルカメラ“ファインピックススクエア ミニ”『FinePix F440』『FinePix F450』を発表

2004年06月17日 23時18分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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“ファインピックススクエア ミニ”『FinePix F440』
“ファインピックススクエア ミニ”『FinePix F440』(ワインレッド)

富士写真フイルム(株)は17日、東京・南青山のスパイラルホールで記者説明会を開催し、FinePix F420の後継機種にあたる小型スクエアボディーの410万画素CCD&光学3.4倍ズームレンズ搭載デジタルカメラ“ファインピックススクエア ミニ”『FinePix F440』、および同じボディーに520万画素CCD&3.4倍ズームレンズを搭載した“ファインピックススクエア ミニ”『FinePix F450』を発表した。本体色はF440がシルバー/ホワイト/ワインレッドの3色、F450は金色がかったシルバー(1色)を用意する。価格はオープンプライスで、発売時期はF440のシルバーモデルが7月上旬、F440のホワイト/ワインレッドおよびF450が7月中旬予定。編集部による予想実売価格は、F440が4万円前後、F450は5万円前後。



“ファインピックススクエア ミニ”『FinePix F450』
右上から時計回りに、“ファインピックススクエア ミニ”『FinePix F450』(レンズ突出時)/“ファインピックススクエア ミニ”『FinePix F440』(シルバー、レンズ突出時)/『FinePix F440』(ホワイト、背面)/『FinePix F440』(ワインレッド、レンズ沈胴時)

FinePix F440/F450は、2003年11月発売のFinePix F420に比べて、体積比30%減のコンパクトボディーと、レンズスライディング方式(ペンタックスとは異なる富士写真フイルム独自機構)による光学3.4倍ズームレンズ、および2.0インチ15万4000画素の低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを内蔵するスクエアボディーのデジタルカメラ。なお、“ファインピックススクエア ミニ”は、本モデルから新たに付けられた愛称。

カラーバリエーション4製品と別売のソフトケースカラーバリエーション4製品と別売のソフトケース

新たに記憶色強調による色補正機能と、辺縁部やグラデーション部のノイズを低減する画像処理チップを搭載。特に色味がかった“ミックス光源”でも、人肌などが自然な発色になるという。CCDは1/2.5インチ正方画素原色CCDで、F440は有効410万(総423万)画素、F450は有効520万(総536万)画素を採用。記録画素数はF440が最大2304×1728ドット、F450は2592×1944ドット、記録形式はJPEGファイル(DCF/DPOF/Exif Ver.2.2準拠)。同社開発担当の平田正文氏は、今回の機種にハニカムCCDを採用しなかった理由を、「ハニカムCCDは1/1.7インチサイズを中心に開発し、高画素化を進めてきた。今回のF440/F450はコンパクトボディーをメインコンセプトに開発されたため、サイズの都合でハニカムCCDは採用しなかった」と話す。

光学3.4倍ズームレンズ1 光学3.4倍ズームレンズ2 光学3.4倍ズームレンズ3
光学3.4倍ズームレンズを搭載。右の写真はワイド(広角)端での撮影イメージ同じく、右の写真はテレ(望遠)端での撮影イメージテレ端からさらにデジタルズームを併用した場合の撮影イメージ

レンズは焦点距離f=6.3~21.6mm(35mmフィルムカメラ換算時:38~130mm相当)の“フジノン光学3.4ズームレンズ”を搭載。レンズの明るさを示す開放F値は2.8~5.5。記録解像度を下げることで、被写体をぼかすことなく拡大表示するデジタルズーム機能を搭載し、6401×480ドットでF440は最大約3.6倍(光学ズームとの併用で最大12.2倍)、F450は最大約4.1倍(同じく最大13.8倍)の記録が可能。

撮影可能距離は最短約60cm、マクロ撮影機能では広角側約9cm~80cm、望遠側約39~80cm。撮影感度は自動のほかISO 80/100/200/400の切り替えが可能。露出制御はプログラムAEで、被写体に併せて露出やシャッター速度などを最適化する“シーンポジション”として人物/風景/スポーツ/夜景の4パターンを用意、夜景のバックと手前の人物をきれいに写せるという“赤目軽減+スローシンクロ”のストロボ発光モードも備える。

背面には2.0インチの液晶ディスプレーのほか、実像式光学ズームファインダー(視野率約78%)を搭載。インターフェースはUSB 1.1/AV出力/DC入力端子を備え、パソコンなしに直接プリンターに接続して印刷するダイレクトプリントの統一規格“PictBridge(ピクトブリッジ)”および“PRINT Image Matching II(プリントイメージマッチングツー)”にも対応する。

動画撮影機能は、最大320×240ドット/毎秒10フレーム/モノラル音声付きで、最長約60秒。記録形式はMotionJPEG圧縮のAVIファイルとなる。記録メディアはxDピクチャーカードで、本体には16MBメディアが1枚付属する。バッテリーは専用リチウムイオン充電池(NP-30)で、撮影可能枚数は約150枚(CIPA、カメラ映像機器工業会の規格に基づく測定値)。本体サイズと重量は、幅74.5×奥行き21.3×高さ62.3mm/約150g(非装備時)または約165g(装備時)。

FinePix初代機『FinePix 40i』 『FinePix 4000』 『FinePix 50i』 『FinePix 30i』
スクエアボディーのFinePix初代機『FinePix 40i』(2000年7月発売)『FinePix 4000』(2000年10月発売)『FinePix 50i』(2001年6月発売)『FinePix 30i』(2001年11月発売)
『FinePix F401』 『FinePix F402』 『FinePix F410』 『FinePix F420』
『FinePix F401』(2002年6月発売)『FinePix F402』(2002年10月発売)。同社では「このモデルでスクエアボディーがブレイクし、市場にFinePixブランドが一気に浸透した」と高く評価している『FinePix F410』(2003年3月発売)『FinePix F420』(2003年11月発売)
製品説明の前に、同社のスクエアボディーのFinePixシリーズを振り返る映像が流された

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