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VALUESTAR G タイプS

VALUESTAR G タイプS

2004年06月10日 00時00分更新

文● 松本 俊哉

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見たいとき聞きたいときに
すぐ起動するインスタント機能

 液晶一体型のボディにSoundVu(17インチワイド液晶モニタモデル)とキーボード収納機能を盛り込むことで、VALUESTAR G タイプSはスマートに省スペースを実現している。付属の光学マウスもキーボードと同じく無線式でさらにリモコンが付属するため、キーボード格納状態で“何もしない”設定にしておけば、PC本体以外は何も机の上にないすっきりした状態でWebサイトを巡回したり、映画や音楽を楽しむこともできる。

TV録画再生ソフト「SmartVison」 TV録画再生ソフト「SmartVison」
TV録画再生ソフト「SmartVison」
TV録画再生ソフト「SmartVison」。インターネット経由で取得する番組表「ADAMS EPG+」や指定したキーワードやジャンルなどの条件に沿った番組を自動録画する「おまかせ録画」などの機能が盛り込まれている。

 また、電源オフや休止状態に移行した後でリモコンの“地上A”“DVD”“Audio”ボタンを押すと、Windowsの起動(再起動)なしにTVやDVDの視聴、または音楽再生機能が立ち上がる(スタンバイ状態からはWindowsが復帰する)。これらは“インスタント機能”と呼ばれ、一部のメーカー製PCやベアボーンキットなどで流行している仕掛けだ。Windows未起動の状態でTV視聴やDVD/音楽CD再生がすぐに行えるので、Windowsの起動を待たず家庭用AV機器感覚で利用できる。インスタント機能使用時もリモコンが利くので、操作性も家電機器と変わらない。

 電源オフからインスタントTV視聴が可能になるまでの時間はおよそ15秒。さすがにTVそのものにはかなわないものの、Windowsの起動を待つよりはるかに高速だ。TVとDVDは色合い/コントラスト/輝度/彩度をマニュアル調整できるので、好みの画質にカスタマイズしてもいい。また、10/30/60/120分のオートオフタイマが搭載されているため、うっかり寝てしまっても自動的に節電できる。

 本機でのTV視聴はインスタント機能だけでなく、当然Windows上でも表示・録画・再生が行える。ハードウェアMPEG-2エンコーダの採用で録画時のCPU負荷は低めになり(20%前後)、粒状感やザラつきを抑える「デジタルノイズリダクション」と、映像の揺れやゆがみを低減する「タイムベースコレクタ」を搭載している。ゴーストリデューサや3次元Y/C分離回路などの高画質化回路を持たないため、画質面では同社のVALUESTAR上位モデルに及ばないものの、電波状況が良好なら実使用上の大差は感じないだろう。

「SmartHobby」
静止画や音楽、映像の取り込みをウィザード形式で実行できる「SmartHobby」。メモリカードや音楽CDを挿入すると自動的に起動するので、ライブラリ化や管理を迷わず行える。

 ところで、この記事の冒頭で“深夜の予約録画では、騒音や画面点灯のまぶしさが安眠の妨げになる”と挙げたが、うれしいことにVALUESTAR G タイプSにはその対策が施されている。液晶パネル下部には3つのボタンがあり、電源オンやHDDアクセスで点灯するLEDを消灯するための“DIMMER”と、液晶画面の暗転と消音を行う“NIGHT MODE”を押しておけば、夜中の録画予約実行時に起こされることはない。また、画面全体の輝度を高める“VISUAL”を使うと、TVやDVD視聴時に最適な明るさにワンタッチで切り替えられる。

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