- ワイヤレスキーボードによるケーブルからの解放感は格別。
- 拡張性も十分。
- SoundVuの音も良い。
- トラックボールが小さい。
- ハードウェアエンコーダがあるのにDVDメディアへ書き込めないのが残念。
NEC「VALUESTAR FS VS700/4DB」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
NECの「VALUESTAR FS」シリーズは、「若い夫婦の世帯」をメインターゲットにしたモデルだという。ターゲットとされる部類に属する筆者が検証してみる。
まず、何といっても目を引くのは外観だ。アクリルパネルでカバーされた17型ワイド液晶ディスプレイや鏡面加工を施されたフロント部は、洗練されたAV機器を想起させる。全体的に角が丸みを帯びたデザインは、同じくワイド液晶一体型PCであるソニー「バイオW」シリーズや、富士通「FMV-DESKPOWER L」シリーズの角張ったデザインとは一線を画している。
ワイヤレスキーボードを採用している点も他社の液晶一体型モデルとは異なるところだ。キーボードにトラックボールも搭載するためマウス要らず。USBマウスなどを接続しなければPCまわりの前面はケーブルレスとなり、すっきり感は高い。「Ctrl」キーが下隅でない配置が多少気になるが、キータッチは非常に良く、作りも高級感がある。
【トラックボール付きワイヤレスキーボード】 ブラウザの進む/戻るボタンのほか、スクロール用のボタンも備える。問題はトラックボールが小さくて扱いにくいこと。操作時にラメの入ったボールが赤く光ってみせるところもやや不可解だ。 | 【マウス操作もできるリモコン付属】 |
AV機能で特筆すべきは、「SoundVu」を採用した点と、ハードウェアMPEG-2エンコーダを搭載した点だ。同梱されるTVの視聴/録画ソフト「Smart Vision 2.0」の機能であるリアルタイム録画やタイムシフト再生も、コマ落ちや操作時のタイムラグを感じさせることなくスムーズに行えた。
【スロットインタイプのコンボドライブ】 DVDは読み出し8倍速。CDは読み出し24倍速、書き込み/書き換え共に8倍速。SDメモリーカードスロットも備える。フロントパネルには、主電源ボタン、高輝度モードボタン「VISUAL」、ディスプレイとスピーカだけをオフにする思いやりボタン「NIGHT MODE」のほか、ディスプレイ輝度を調節するボタンがある。 |
ワンクリックでユーザーアカウントを切り替えられるなどの夫婦共有用の機能も画期的だが、それ以上に、AV機能やデザインがひときわ強い個性を放っている。夫婦だけでなく個人の用途としても、TVの視聴や映画・音楽鑑賞を存分に楽しみたいユーザーにとって非常に魅力のあるPCだ。
VALUESTAR FS VS700/4DBの主なスペック | |
製品名 | VALUESTAR FS VS700/4DB |
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CPU | Celeron-1.7GHz |
チップセット | SiS651 |
メモリ | PC2100対応DDR SDRAM256MB(最大1GB) |
HDD | 80GB(UltraATA/100接続、最大160GB) |
光メディアドライブ | CD-RW&DVD-ROMコンボ(スロットインタイプ) |
スロット | PCカードTypeII×2、SDメモリカード |
液晶 | ワイド17型TFT液晶(1280×768ドット表示) |
画面表示 | チップセット内蔵/1280×768ドット/1619万色 |
通信 | 10/100BASE-TX/モデム |
インターフェイス | USB 2.0×4、IEEE1394(4ピン)、ヘッドフォン出力、ライン入力、ライン出力、マイク入力、光角型デジタル出力、TVアンテナ入力、S-Video入力、コンポジットビデオ入力、ライン入力、10/100BASE-TX、モデム |
OS | Windows XP Home Edition |
サイズ(W×D×H) | 516×193×382mm |
重量 | 約12kg(本体のみ) |