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dynabook EX/522CDET/Mebius PC-SV1-7DB

dynabook EX/522CDET/Mebius PC-SV1-7DB

2003年12月09日 15時01分更新

文● 松本 俊哉

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Windows未起動でも
DVDが見られるMebius

「Mebius PC-SV1-7DB」
シャープのTVチューナー内蔵A4ノートPC「Mebius PC-SV1-7DB」。

 一方、デスクトップPCのリプレイスニーズに応えると同時にAV視聴環境の統合を図ったシャープ「Mebius PC-SV1-7DB」は、Mebiusシリーズの中でも異彩を放つ1台だ。

本体背面にヘッドフォン端子とマイク入力端子
写真5 マイク入力はともかく、ヘッドフォン端子が背面にあるのはやや不便に感じる。ちなみにヘッドフォン端子はデジタル出力を兼ねている。

 特筆すべきはキーボード上部に並ぶ3つのボタンによる「INSTANT PLAY」機能で、このボタンを押せば、Windowsが起動していない状態でもTV視聴、DVD再生、音楽CD再生を行うことができる。いずれかのボタンを押すと、10秒もしないうちにそれぞれの機能が立ち上がる。Windowsに依存せずスタンドアロンでTV、DVDプレーヤ、CDプレーヤとして利用できるので、部屋が狭くてAV機器を揃えられないという場合でも、Mebiusに代わりを務めてもらえるというわけだ。同じことがWindows上でできるとはいえ、OSの起動を待たずにすぐ見たり聴いたりできるというのはたまらなく快適だ。ちなみにTV機能は、入力切り替えによってS-VIDEOやコンポジットビデオからの映像を表示することもできる。

SDカードとメモリースティックのスロット
写真6 SDカードとメモリースティックのスロットはそれぞれ独立して用意されている。USB 2.0は背面の2ポートのほか、この右側面の2ポートで計4ポート。

 パッケージには専用のリモコンが付属しており、TV、DVDプレーヤ、CDプレーヤはそれぞれ、起動から各種操作、終了までのすべてがこのリモコンのみで行える。また、ショートカットキーを割り当ててあり、キーボードからの操作も可能だ。

TVチューナの入力端子は左側面の手前側に
写真7 TVチューナの入力端子は左側面の手前側に並んでいる。アンテナにコネクタを接続するとS-VIDEO端子が使いにくくなるのが難点だ。

 INSTANT PLAYの3つのボタンは、Windowsの動作中は対応する各アプリケーションを直接起動するショートカットとして機能する。スタンドアロンの状態では当然ながら再生機としてしか利用できないが、Windows上ではTVに「WinDVR3」、DVDに「WinDVD4」、音楽CDに「Windows Media Player9」がそれぞれ起動するので、録音や録画も行えるようになる。もちろんリモコンはWindows上でも有効だ。

「Mebius INSTANT PLAY」
写真8 電源オフの状態でも「TV」「DVD」「MUSIC」のボタンを押すとスタンドアロンのプレーヤ「Mebius INSTANT PLAY」が起動する。Windowsの動作中ならアプリケーションショートカットとして機能する。
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両者のTV録画機能は
ともにWinDVR3で実現

 dynabook EXとMebiusは、TV録画ソフトにどちらもインタービデオの「WinDVR3」を採用している。ならばTV機能も同等かと思ってしまうところだが、実は1つだけ異なる点がある。EXのWinDVR3の録画画質設定は「普通」「良」「最良」の3通りだが、MebiusはEXにはない「ユーザー設定」という項目が用意されているのだ。ユーザー設定のプロファイルではMPEG-1/2の別や解像度、ビットレート、音声フォーマットを細かく指定できるので、番組を録り貯めるにしても見たら消すにしても、自分好みのプロファイルを作っておけばHDDをより有効に使えるだろう。

 同じアンテナ線を交互に接続してTVの画質を比較してみたところ、素の状態では両者とも全体的に白っぽい映像なので、WinDVR3やビデオチップのオーバーレイ画質設定で輝度やコントラストを調節すべきだろう。ただ、これらの画質設定はMebiusのスタンドアロン機能には効果がないので、その点は目をつぶるしかない。また、Mebiusはどのチャンネルを表示してもざらざらしたノイズと水平方向のちらつきが現れた。操作性ではリモコンが標準装備のMebiusが有利だが、TVチューナ性能ではEXの落ち着いた画質に軍配を上げたい。

dynabook EX/522CDET/Mebius PC-SV1-7DBの主なスペック
製品名 dynabook EX/522CDET Mebius PC-SV1-7DB
CPU Mobile Celeron-2.20GHz Mobile Athlon XP-M 2000+
チップセット Intel 852GM ProSavageDDR KN266
メモリ(最大) PC2100 DDR SDRAM 256MB(1GB) PC2100 DDR SDRAM 256MB(768MB)
グラフィックス チップセット内蔵 チップセット内蔵
HDD 60GB 60GB
FDD ―― ――
光メディアドライブ DVDマルチ DVDマルチ
画面表示 15型TFT液晶/1024×768ドット 15型TFT液晶/1024×768ドット
スロット PCカード(TypeII×2)、SDカード/メモリースティックスロット PCカード(TypeII×2)、SDカード/メモリースティックスロット
通信 56kbpsモデム、10/100BASE-TX 56kbpsモデム、10/100BASE-TX
インターフェイス USB 2.0×4、IEEE1394、アンテナ入力、S-VIDEO入力、S-VIDEO出力、コンポジットビデオ入力、パラレル、外部ディスプレイ出力端子 USB 2.0×4、IEEE1394、アンテナ入力、S-VIDEO入力、S-VIDEO出力、コンポジットビデオS/PDIF、外部ディスプレイ端子
バッテリ駆動 約2.3時間(JEITA測定法1.0) 約1.8時間(JEITA測定法1.0)
サイズ(W×D×H) 330×282×39.9mm 326×290×48.5mm
重量 約3.1kg 約3.5kg
OS Windows XP Home Edition SP1 Windows XP Home Edition SP1
オフィスアプリ Office XP Personal Office XP Personal

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