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Qosmio E10/1KCDE

Qosmio E10/1KCDE

2004年11月25日 00時00分更新

文● 月刊アスキー編集部・小西

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Qosmio E10/1KCDE

東芝

オープンプライス(税込実売価格:24万円前後)

本記事は月刊アスキー2004年9月号の当該記事をWeb向けに編集・再掲したものです。2004年10月25日に後継機種となる「Qosmio E10」(Pentium M 725-1.60GHz搭載など3機種)が発売されています。詳しくはこちらのニュース記事をご参照ください。
Qosmio E10/1KCDE
高輝度液晶と高画質TV機能を備えたビデパソノート「Qosmio E10/1KCDE」。

あえてdynabookの名を冠さず
東芝渾身のAVノート

東芝、AV機能を特化したノートパソコンの新ブランド“Qosmio”を発表
ASCII24「東芝、AV機能を特化したノートパソコンの新ブランド“Qosmio”を発表――第1弾として“dynabook Qosmio E10”シリーズ3機種を8月6日に発売」ニュース。写真をクリックすると当該記事に移動します。

 去る7月22日に東芝は、TV録画機能付きのAVノートPC「Qosmio」シリーズ3機種を発表、8月前半より順次出荷を開始している。ラインナップには、Pentium M 715とIEEE 802.11b/gワイヤレスLANを搭載する「E10/1KLDEW」、Celeron M 330を搭載する「E10/1KCDE」、同じCPUで高画質化機能が簡略化された「E10/1JCDT」が用意されている。今回はE10/1KCDEを紹介しよう。

 「東芝のノート」と言えば「dynabook」とくるくらい、dynabookは東芝の看板ブランドとして定着している。しかし東芝が満を持して投入するQosmioには、dynabookの名はない。高い知名度のブランド名を使わず、あえてまったく新しい製品群としてQosmioを投入した点にも、この製品にかける東芝の意気込みが伝わってくる。



AV機器のTV表示をノートPCに

本体右側面 本体左側面
写真1 E10/1KCDEの右側面。左からボリュームダイアル、オーディオ出力、マイク入力、DVDドライブ、USBが並ぶ。写真2 左側面。右からPCカード、i.LINK、ブリッジメディアスロット、USB。本機は試作機で、ワイヤレスLANは製品にはついていない。

 「AV技術とPC技術の融合」をコンセプトに掲げるQosmioは、特にノートPCでのTV・DVDの表示品質にこだわった製品となっている。高画質化のポイントは液晶パネル、TVチューナ、そして「QosmioEngine」と呼ばれる独自の高画質化回路にある。

 液晶パネルには最高輝度600cd/m2という非常に明るいパネルを採用している。これは14~15型の液晶TVと比べても明るく、ノートPCでは随一。実際テスト中に輝度を最高にしてTVを表示していると、通りがかる人が口々に「明るい」「きれい」と賞賛するほどだ。明るいだけでなくコントラスト、視野角ともに良好で、TVを鑑賞するのに十分な画質を持つ。またTVチューナは3次元Y/C分離やゴーストリダクション、タイムベースコレクタといった高画質化の機能を備えた小型のものを、本体に内蔵している。

背面
写真3 背面。右から3つめの端子はD1/D2映像出力端子。PCでD映像出力を備えるものは非常に珍しい。これも高画質への自信の現われか。

 高画質化のためのもう1つのポイントであるQosmioEngineは、GPUから液晶への出力系統の間に配置されるビデオプロセッサと、ソフトウェアで構成される。これによってPCのGPUだけではできない、色補正やエッジ補正、ブロックノイズの低減(デブロッキング)、液晶の応答速度を高めるデジタルオーバードライブといった処理を行い、TVやDVDの表示品質を高めることが可能になっている。

 さらにWindowsを起動しなくともTVやDVDの再生、TV録画が可能になる「Qosmio Player」という機能も備えている。Windowsを必要とせずにTVタイムシフト視聴まで可能にするものは珍しい。

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