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日本セキュアジェネレーション、ID入力なしでも認証が可能な組込み用指紋認証モジュール『FDA02』を発売

2003年06月24日 21時25分更新

文● 編集部

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日本セキュアジェネレーション(株)は24日、組込み用指紋認証モジュール『FDA01』にIDの入力がない場合でも本人認証が行なえるアルゴリズムを搭載した新モデル『FDA02』の販売を30日に開始すると発表した。価格はオープン。編集部の予想価格は、1000個ロット時の単価で2万円前後。

同製品は、光学式指紋読取りセンサーとCPUボードで構成されるスタンドアロン型の組込み用指紋認証モジュール。『FDA01』では、組込み用指紋認証モジュールでIDの入力無しに指紋照合を行なった場合、該当指紋が見つかるまで1対1の認証を人数ぶん繰り返す仕組みとなっていた。しかし、同製品では、照合アルゴリズムとして、指紋の模様全体のベクトル情報などを利用する“Multi-Dimensional Vector(多角的ベクトル構成法)”と既存の“特徴点抽出法”の2つの手法を複合して利用することにより、『FDA01』での照合のスピードがスタンドアロン環境で実測毎秒約28人であったものが、毎秒約230人となり、約800%の高速化が可能になるという。消費電力は『FDA01』に比較して約40%低減されている。高速指紋照合エンジン『SecuSearch(セキュサーチ)』との連携で、毎秒1万人の指紋認証が行えるという。本体サイズ・重量はセンサーが幅21×奥行き32×高さ63mmで32g、CPUボードが、幅43×奥行き93×高さ8mmで24g。

『FDA02』
『FDA02』

同社では、同製品をドアロックシステムのほか、金庫、医療用機器、分析機器などのセキュリティー製品および操作者履歴管理が必要とされる業務用機器への導入を進めるとしている。同社では、年間1万台の販売を目標としているという。

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