(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は14日、超小型光ディスクシステムを搭載した携帯型エンタテインメントシステム『PSP』を2004年末商戦に合わせ、全世界向けに発売すると発表した。
『PSP』は、ソフトウェアの供給媒体として、ソニーグループが開発した直径60mmで容量が1.8GBの光ディスク“UMD(ユニバーサル・メディア・ディスク)”を採用したのが特徴。コンテンツのセキュリティーを確保するため、ディスクに固有IDを持たせるほか、最先端の著作権保護技術を導入する。ディスプレーには、480×272ドット(16:9)の高精細TFT液晶を採用し、チップセットには90nmのDRAM混載プロセス技術を採用。グラフィックス機能は、3D(ポリゴン/曲面生成)に対応し、画像圧縮伸長技術はMPEG-4を採用する。音声信号処理用プロセッサーはPCM対応で、ファームウェアにより各種の音声圧縮伸長技術に対応でき、3Dサウンドの再生にも対応する予定。外部インターフェースはUSB 2.0を搭載し、複数のPSP同士を接続できるほか、プレイステーション2(PS2)や周辺機器などとの接続も可能。メモリースティックスロットも標準で装備する。電源は充電型のリチウムイオン電池を利用する。
同社では、パソコンをベースとしたソフトウェア開発ツールを今秋から提供し、ゲームソフトなどのコンテンツの開発を積極的にサポートするとしている。