このページの本文へ

【特別企画・最新パーツ性能チェック(Vol.9)】クロックが下がっても性能アップの謎を解く!Canterwood+新Pentium 4の性能チェック!

2003年04月15日 09時54分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

超強力チップセット「Canterwood」

 従来のIntelチップセットはFSB800MHzをサポートしていないので、今回新たに800MHz対応の新チップセット「Intel 875P」(コードネームCanterwood)が登場した。
 このチップセットはデュアルチャネルDDRをサポートしたこともさることながらDDR400(PC3200)もサポートするという仕様が目を引く。また、MCH(ノースブリッジ相当)にはギガビットイーサネットの専用ポート「CSA」を搭載。ギガビットイーサインターフェイスをICH(サウスブリッジ)に装着するとMCH-ICH間が飽和してしまい性能劣化を招くため、ノース側に内蔵させてきたわけだ。ちなみにこのポートにはIntelのPRO 1000/CTだけが接続可能となっている。

ASUSTeKの「P4C800 Deluxe」
AOpen製の「AX4C Max」

 ICHは今回バージョン「5」となった。こちらの最大の特徴は、2チャンネルのSerial ATAインターフェイスを内蔵したことだろう。チップセットへの内蔵はこれも初である。加えてUSB 2.0は8ポートの装備となった。従来通りUltra ATA/100インターフェイスも2つ内蔵している。
 ICHにはICH5Rという上位バージョンもあり、こちらではシリアルATAドライブによるRAID0(ストライピング)もサポートする。ハードディスク性能を最大2倍に引き上げることができる。大容量ビデオデータなどを扱う機会が増えるハイエンドPCにとって、チップセットレベルでRAIDが提供されるのは便利なことである。
 14日現在で秋葉原に流通しているマザーボードでは、AOpen製の「AX4C Max」がICH5R、ASUSTeKの「P4C800 Deluxe」がICH5の採用となっている。

メモリ性能の高さで3.06GHzを凌駕する

 さて、いよいよベンチマークテストを行なってみよう。今回は、

1. Athlon XP(Barton)-3000+をnForce2環境で動作(メモリはPC2700×2)

2. Pentium 4-3.06GHzをE7205環境で動作(メモリはPC2100×2)

3. Pentium 4-3.06GHzをi875P環境で動作(メモリはPC2700×2)

4. Pentium 4-3GHzをi875P環境で動作(メモリはPC3200×2)

以上に加え、RAIDの効果を見るため、

5. Pentium 4-3GHzをi875P環境で動作(メモリはPC3200×2)+Serial ATA RAID

以上を比較している。5ではBarracuda SATA V(キャッシュ8MB)×2をシステムディスクとして使い、それ以外ではBarracuda ATA V(キャッシュ2MB)を用いている。キャッシュ容量が違うため厳密な比較にはならないが、4と5の差でRAIDの効果を多少とも見ることができるだろう。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ