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【特別企画・最新パーツ性能チャート(Vol.7)】GraniteBay搭載マザーの性能は?Gigabyte製「GA-8INXP」をチェック

2002年11月29日 20時59分更新

文● 企画開発プロジェクト 野口

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サブボードのアップ。乗っているファンは通電すると青く輝く。CPUなど基盤上への大電力供給を安定させるのが目的だ

 グラフ1~6は、Pentium 4-3.06GHz搭載、メモリ512MB環境で、これまでの最高速環境、i850E+PC1066とベンチマークテスト結果を比較したものだ。Sysmark 2001は、Hyper Threading(以下、HT)をONにするとOffice Productivityで動作に支障があるため、HTをOFFにして計測しているが、ここではInternet ContentsでGranite Bayが勝ち、Office Productivityではi850の勝ちとなった。このほか、3D Mark 2001ではGranite Bayが、Quake 3 Arenaではi850Eが、TMPGEncでは僅差ながらGranite Bayの勝ちとなっている。さすがに4.2GB/秒という物理スペックで並ぶだけに、両者一歩も譲らずという状況だ。SiSandraとPCMarkでのCPU性能のテストでは、Granite Bayにかなりのリードがあり、PCMark 2002のメモリでは逆にi850Eが5%ほども速いなど、よりレアな部分の性能にでこぼこがあるようで、これがアプリケーションレベルでの勝ち負けに影響している可能性もありそうだ。

 今回のテストマザーは発売前のサンプルなので、今後チューンアップされる可能性もあるが、今回のテストでは性能面ではどちらにも軍配は上げにくい。お買い物ガイド的にはGraniteBayの優位はゆるがない。本マザーボードの登場価格は不明だが、GraniteBayマザーは事前情報では3万円台後半でのリリースと見込まれており、2万円程度でも購入できるi850Eマザーとは1万5000円以上の価格面でのビハインドがある。しかし、512MB以上のメモリを搭載する前提なら、メモリの差額でこの差は補っておつりが来る。i850Eには不可能なAGP 8xをサポートしているのも見逃せない。AGP 8x対応/非対応のGeForce 4 Ti4200で速度を計測した結果、Sysmark 2001で47の差(率にすると0.5%だが)の差も出ている。
 今や十分安価になったPC2700が使えないのは残念だが、安価なPC2100で最速性能が得られ、かつ、最新機能フル装備のGranaiteBayは、確かにパワーユーザーが首を長くして待った甲斐があった製品と言える。



【グラフ1】Sysmark 2001の結果。これだけハイパースレッディングをOFFにしている。
【グラフ2】3D Mark 2001SEの結果
【グラフ3】Quake 3 Arena Demo001の結果
【グラフ4】TMPGEncでのエンコード時間。単位は秒。このグラフだけは短いほうが高速
【グラフ5】PCMark 2002の結果
【グラフ6】SiSandra 2002の結果
※今回のテストにはGA-8INXPのサンプルボードを使用しています
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