デジタル・ボックス(株)は、Linuxベースのファイアウォールを組み込んだ『バルクヘッドパソコン』を発売した。
『バルクヘッドパソコン』試作機。製品はホテルなどの公共施設向けにカスタマイズされたり、キヨスク端末のような形になるようだ |
『バルクヘッドパソコン』は、単一のケースにWindowsマシンとLinuxベースの“バルクヘッド(防水隔壁)”を組み込んだもの。“バルクヘッド”はネットワークからLAN内マシンへのアクセスを制限するファイアウォールを逆に利用し、手元のマシンからLANを経由したほかのマシンへのアクセスを制限するというもの。ホテルや学校といった公共施設で、不特定多数が利用するマシンとしての用途が想定されており、オリジナルコインやカードを利用した課金機能も内蔵される。
ユーザーからは通常のWindowsマシンと同様に利用することができる。管理者は、LAN内の『バルクヘッドパソコン』の利用状況を監視できるほか、不正な利用があった場合にはアラームを受け取る。また、Windowsをリモートで操作することも可能だ。そのほか、リセット機能が搭載されており、トラブルが発生した場合でも容易に初期状態に戻すことができる。
『バルクヘッドパソコン』システム構成例。“バルクヘッド”部分だけを取り出し、持ち込んだノートパソコンを接続することも可能だ |
『バルクヘッドパソコン』のWindowsマシン部分の仕様は以下のとおり。
- CPU……Pentium III-1GHz相当
- HDD……20GB
- メモリ……256MB
価格は40万円から。12月より出荷開始される予定。