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DSC-MZ3

DSC-MZ3

2002年10月07日 08時15分更新

文● 行正 和義

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総評&撮影サンプル

 動画デジカメの名前が示すとおり、強力な動画撮影が魅力の1台であり、最大5分という連続撮影時間の制約がなくなったのは行楽などの用途で特に強みを発揮する。単3電池2本から専用電池に変更された点はメリット/デメリットが共存し、単3アルカリ乾電池やニッケル乾電池を緊急時に使用できないのは辛いものの、よほど多用しない限りは丸1日持ち歩いたとしても電池切れしないスタミナはある。

 撮影画像に関しては、200万画素機とはいえ解像感/発色ともに良好だ。補間画素である2000×1496ドットでは拡大してみるとジャギーやノイズに気付くものの、1600×1200ドットでは解像感も良好だ。また、ワイドレンジショットを使用したときは、強めのコントラストでもハイライトやダーク部に粘ってくれる。

撮影サンプル3a(ワイドレンジショット オフ) 撮影サンプル3a(トリミング)
撮影サンプル3b(ワイドレンジショット オン) 撮影サンプル3b(トリミング)
撮影サンプル3 ワイドレンジショットを利用した撮影(右側の上下がオフ、左側がオン)。ワイドレンジショットはMZ1/MZ2に比べても効果が大きくなり、ハイライトやダーク部でのとび/つぶれが少なくなった。トリミング画像にはPaint Shop Proによるヒストグラム表示を並べている。元画像は1600×1200ドット。

 従来機と同様に、マニュアル系露出モード(シャッター速度優先/絞り優先/フルマニュアル)も備え、持ち歩いてのスナップ撮影や動画撮影のほか、絵作りを目的とした本格撮影にも利用できる。唯一残念なのは、スローシャッターノイズリダクションが装備されておらず、夜景撮影に関してはそれほど強くないという点だ(最大16秒までシャッター速度を落とせるが、露光時間が1秒を超えたあたりから、撮影画像に熱ノイズが目立つようになる)。

 デジタルカメラの多くが高画素化の進化を歩み、200万画素クラスは入門用低価格機が増えてきたが、あくまで200万画素のままで画質や機能のブラッシュアップを進めたMZ3は、メモ撮りからスナップ、作品志向の撮影までオールマイティにこなせる高機能スナップカメラとして万人にお勧めできる製品だ。

撮影サンプル4(リサイズ) 撮影サンプル4(トリミング)
撮影サンプル4 クセのない素直な発色と良好な階調表現など、200万画素機として画質は非常に良い。元画像は1200×1600ドット。
撮影サンプル5(リサイズ) 撮影サンプル5(トリミング)
撮影サンプル5 マクロはレンズ面から最短10cmと、最近のデジタルカメラの中では平均的。元画像は1200×1600ドット。
撮影サンプル6(リサイズ) 撮影サンプル6(トリミング)
撮影サンプル6 強力な画像処理機能を持つMZ3だが、最近多くのデジタルカメラに搭載されている“スローシャッターノイズリダクション”を搭載しなかったのは残念。最大16秒までの露光が可能だが、1秒を超えたあたりからCCD熱ノイズが目立つ。露光時間16秒。元画像は2000×1496ドット。
DSC-MZ3の主なスペック
製品名 DSC-MZ3
撮像素子 1/1.8インチ有効195万(総211万)画素CCD
レンズ 光学3倍ズーム、f=7.7~23.1(35mmフィルムカメラ換算時:f=37~111mm)、F2.7~4.9
記録媒体 CF TypeII(Microdrive対応)
記録画素数 2000×1496(補間)/1600×1200/640×480ドット
液晶モニタ 1.5インチ低温ポリシリコンTFT(約11万画素)
動画記録 640×480/320×240/160×120ドット、各30/15fps(選択可能)、QuickTime形式
インターフェイス USB、AV出力
電源 専用リチウムイオン充電池
本体サイズ 99(W)×32.5(D)×55(H)mm
重量 約210g(本体のみ)

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