- マイクロドライブを利用すれば1ファイルでメディアを使い切るまで動画撮影が可能。
- シリコンビデオシステムの先駆けか?
- 連続動画撮影をしていると、発熱の警告マークが表示されてしまう。
- 何とか消費電力を下げて発熱を抑えてほしい。
●【光学3倍ズームレンズ】 35mmフィルム換算で37~111mm相当の光学3倍ズームを搭載している。ただし、動画撮影時には固定されてしまう(デジタルズームのみ可能)。これはズーム時のレンズ駆動音をマイクにのせないためだ。 |
三洋電機MZシリーズの最新機「DSC-MZ3」レビュー(ASCII24 Reviewオリジナル、撮影サンプルはこちらにあります、写真をクリックすると当該記事に移動します)。 |
前モデル「DSC-MZ2」レビュー。 |
MZシリーズ初代モデル「DSC-MZ1」レビュー。 |
あまり知られていないが、三洋電機はデジカメの生産では世界1位である。これは各社の委託を受けてデジカメの生産をしているためだ。
しかし、同社のラインナップや量販店が公開している売り上げデータを見てみると、あまりパッとしない。その理由の1つに、デザインがあると考えられる。今回紹介する「DSC-MZ3」は、そのデザインを現在の売れ筋の路線にリファインし、さらに同社が注力している動画撮影機能を強化したのが特徴だ。
CCDは211万画素のものを使用し、レンズは35mmフィルム換算で37~111mmの光学3倍ズームを搭載している。ここまでならば他社のデジカメを大差はないが、注目は搭載されている動画機能だ。1クリップを640×480ドットで30fpsの動画(QuickTime)撮影が可能なのである。撮影時間は1GBのマイクロドライブを使用すればVGAで連続約12分、Half VGAならば最大54分まで撮影が可能だ。ただ、これはマイクロドライブを使用するときだけだ。コンパクトフラッシュを利用すると、書き込み速度が追いつかないため、数十秒ほどになってしまう。
動画撮影したファイルを閲覧してみると、撮影された絵の再現性のよさにはビックリさせられた。例えば、花火をビデオ機器で撮影すると花火の発色が悪くなるのだが、MZ3ではきれいに再現されていた。デジカメの動画機能もここまで来たかという思いである。
●【小さくなったボディ】 左がMZ3、右が前モデルのMZ2。バッテリを専用リチウムイオンに変更されたため小型化が可能になった。このサイズの違いは、目で見る以上に大きい。 |
200万画素サイズで秒15コマ高速連写機能などを搭載しており、撮影機能にも死角はない。まさに今秋の注目製品である。
●【バッテリの持続性が向上】 バッテリは専用リチウムイオンバッテリを使用しており、前モデルのMZ2よりも2倍ほど持続時間が伸びている。 | ●【機能的に配置された背面ボタン】 上部のダイヤルに機能選択を割り振っているので、背面はシンプルなデザインとなっている。操作は基本的に親指だけで問題ない。 |
DSC-MZ3の主なスペック | |
製品名 | DSC-MZ3 |
---|---|
撮像素子 | 1/1.8型211万(有効195万)画素CCD |
レンズ | f=7.7~23.1(35mmフィルムカメラ換算時:f=37~111mm、光学3倍ズーム)、F2.7~4.9 |
シャッタースピード | 16~1/2500秒 |
露出制御 | プログラム/シャッター/絞りAE/マニュアル |
動画 | 640×480ドット30fps時:約12分、320×240ドット30fps時:約54分、160×120ドット30fps時:約100分(いずれもマイクロドライブ使用時、Motion-JPEG) |
記録媒体 | CF TypeI/II、マイクロドライブ対応 |
静止画記録画素数 | 2000×1496(補間)/1600×1200/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.5インチ低温ポリシリコンTFT(約11万画素) |
インターフェイス | USB、AV出力 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
本体サイズ | 99(W)×32.5(D)×55(H)mm |
重量 | 約210g(本体のみ) |
競合製品レビュー
三洋電機「DSC-MZ3」レビュー(from 月刊アスキー) | 三洋電機「DSC-MZ3」レビュー(ASCII24 Reviewオリジナル) | キヤノン「IXY DIGITAL 200a」レビュー | ||
富士写真フイルム「FinePix F401」レビュー(ASCII24 Reviewオリジナル) | 富士写真フイルム「FinePix F401」レビュー(from 月刊アスキー) | ミノルタ「DiMAGE X」レビュー |