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【特別企画・最新パーツ性能チャート(Vol.6)】Athlon XP、いよいよFSB 333MHz時代に!2.25GHzの「2800+」で性能トップを奪回

2002年10月01日 20時48分更新

文● 企画開発プロジェクト 野口

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 10月2日、AMDはAthlon XPプロセッサに新たな最上位モデルとなる2800+および2700+の両モデルを発表する。
 注目はなんといっても、FSBがついに333MHzに引き上げられることだ。200MHzから266MHzに引き上げられたのが2001年2月なので、1年半ぶりのアップとなる。Athlon登場時には「AthlonのEV6バスは400MHzまでスケーラブル」と強調していたが、その最終目標に一歩近づいたことになる。

 FSBが高速化すると、データをより短時間でCPU内に取り込める、あるいはCPUから送り出せるため、システム性能の向上に効果がある。先日Pentium 4が400MHzから533MHzにアップした際にも、数%の性能向上が見られた。しかしAthlonにおけるFSB向上の効果はそれよりずっと大きいと考えられている。というのは、すでにFSBの先につながっているDDRメモリが333MHz、さらには400MHzで動けるようになっているからだ。
 333MHz動作のDDR SDRAM、通称「PC2700」は、毎秒2.66GBのデータを送り出すことができる。しかし、これまでのAthlonは、FSBが266MHzであったことから、受け取れるデータ量が毎秒2.13GBまでであった。それ以上の速度でメモリが動いても、CPUが受けきれない。メモリの性能にCPUがついていけてなかったのだ。今回FSBが333MHzになったことで、PC2700からのデータを、チップセットが必要以上に長い間ためたりせずにCPUが受け取れるようになる。PC2700システムのボトルネックが解消される効果がどれほどなのかが、期待されるところだ。

型番末尾のDが333MHzのしるし

Athlon XP-2800+のパッケージ。外観は2600+とまったく変わらないが、型番末尾のDが、333MHz FSBを示す

 FSBが333MHz(システムクロック166MHz)化したことにより、Athlon XPの実クロックは83MHzステップとなる。注目の周波数は、2700+が2.16GHz、2800+が2.25GHzである。2600+が2.13GHzなので、2700+については実クロックは33MHzしか上がっていない。Athlon XPは伝統的に66MHzアップにつきモデルナンバーを100上げてきたから、足りない33MHz分は、FSBを333MHzに引き上げたことによる効果でまかなえる、とAMDは判断したものと思われる。
 一方2800+は、2700+に対し83MHzのアップだ。従来よりも100+によるアップが大きくなった。

 2200+までのAthlonでは、実クロックのアップ率に対し、モデルナンバーのアップ率が大きかったため、モデルナンバーから想像されるほどにはクロック(=性能)が上がっていない、という問題が起きていた。しかも、Pentium 4は性能表記を実クロックで行っているので、Pentium 4に比べAthlon XPは性能が伸びていないように見える、という現象が起きていた。それに対し、2700+から2800+においては、モデルナンバーのアップ率は2800÷2700=3.7%に対し、実クロックのアップ率は2.25÷2.1666=3.85%であり、ほぼイコールになった(わずかだが実クロックのほうが伸びが大きい)。モデルナンバーと性能との対応がより正確になった。AMDの定義では、モデルナンバーはクロックや性能を示すものではないが、実際にはクロックの代わりとして認知されているので、認知と現実性能がマッチするのは良いことである。

 写真のとおり、Athlon XP-2800+の外観は2600+や2200+とほとんど変わらないが、刻印「AXDA3800DKV3D」の末尾のDはAthlon初デビュー。これがFSB 333MHzを示すマークである(ちなみにBが200MHz、Cが266MHz)。電圧が1.65Vのまま変わっていないため、コアの物理特性が2600+と同じだとすると、消費電力は65.35W。これはPalomino(0.18μm)コアの最速版となった2100+を上回る水準だ。
 もっともPentium 4も2.8GHz版投入時に行ったコアのリビジョン変更(B0→C1)および電圧の0.025Vアップで、2.8GHz版の消費電力は68.4Wまで上がっており、苦しいのはお互い様というところのようだ。

 従来のThoroughbredで倍率をセットしていたL3ジャンパは、O(オープン)C (クローズ)OCOとなっている。従来通り「オープンが1、クローズが0の、右 から読む2進数(一番右が8、一番左は0.5の桁)とし、その値に3を加える」と いう読み方をすると、1010.1B(10.5)+3=13.5倍を示している。Athlon XP-2800+は、166MHzシステムクロックのまさに13.5倍動作であり、ジャンパと 一致する。このことから、L3ジャンパの意味はFSB 266MHz版のThoroughbredか ら変更されていない可能性が高い。
 ThoroughbredのL3ジャンパの一番右側を電動ペンなどでショートさせること で、BIOSに倍率変更機能があれば、12.5倍までの設定が自由に行えるようにな る、という報告がいくつかWeb上に上がっており、2800+でも同様の手順でさら なるFSB高速化にチャレンジできる可能性はある(もちろんこういったチャレ ンジはメーカーや我々の保証はない、自己責任で行うことになる)。



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