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Athlon XP-2800+

Athlon XP-2800+

2002年11月21日 00時00分更新

文● 企画開発プロジェクト・野口 岳郎

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Athlon XP-2800+

AMD/日本AMD

未定

Athlon XP-2800+
Athlon XP-2800+のパッケージ。外観は2600+とまったく変わらないが、型番末尾のDが、333MHz FSBを示す。
GA-7VAXP
Apollo KT400搭載の日本ギガバイト「GA-7VAXP」。画像をクリックすると当該レビュー記事に移動します。
nForce2
Nvidia「nForce2」チップセット。

 10月2日、AMDはAthlon XPプロセッサの最上位モデルとなる2800+および2700+の両モデルを発表した。今回の最大のポイントはFSBが266MHzから333MHzに引き上げられた点だ。すでにVIA「Apollo KT400」とNvidia「nForce2」がFSB 333MHzのサポートを公表している。

 FSBの変更に伴い、実クロックは従来の66MHz単位から83MHz単位で変化するようになる。2800+は166MHz×13.5の2.25GHz、2700+は同×13の2.16GHz。ちなみに2600+は2.13GHzである。2600+と2700+では実クロックはわずか30MHzの差だが、FSBの高速化によって100+アップ、ということになる。

 CPUの詳細は不明だが表面の刻印によれば、物理的な性能は2600+と変わらない。つまり、動作電圧1.65V、ダイの最高温度は85度、2次キャッシュは256KB。違いはFSBが333MHzになっている点だけだ。

 原稿執筆時点では価格は不明。出荷はOEM向けに行われており、11月にはいくつかのメーカーから限定版的なマシンとして入手可能になるとしている。世界中で購入可能になるのは、2700+が2002年第4四半期、2800+については2003年第1四半期の見込みだ。なお、公式価格は2800+が5万1600円、2700+が4万5370円。



1年半ぶりのFSB高速化

 FSBが高速化すると、データをより短時間でCPU内に取り込める、あるいはCPUから送り出せるため、システム性能の向上に効果がある。先般Pentium 4のFSBが400MHzから533MHzにアップした際にも、同じ動作クロックで比較して数%の性能向上が見られた。しかしAthlonにおけるFSB向上の効果はそれよりずっと大きいと考えられている。というのは、すでにFSBの先に繋がっているメモリが333MHzで動ける、つまりPC2700がすでに普及しているからだ。

最新パーツ性能チャート Vol.6
Akiba2GO!【特別企画・最新パーツ性能チャート(Vol.6)】には、より詳細なベンチマーク結果が掲載されています。

 さて、お待ちかねのベンチマーク結果をお届けしよう。今回入手したCPUは、登場が期待されるNvidia製チップセット「nForce2」を搭載するASUSTeK製マザーと組み合わせることが前提となっていた。nForce2は同容量のDIMM2枚を組み合わせることで、128bitアクセスが可能だが、今回はあくまでCPUの性能を測定するため、PC2700のDIMM×1で測定している。より詳細なベンチ結果は「Akiba2Go!」のこちらの記事に掲載しているので、そちらも参照してほしい。



テスト環境

  • マザーボード:ASUSTeK A7N8X(nForce2)、ASUSTeK P4T533-C(i850E)
  • メモリ:256MB(PC2700、PC800とも)
  • ビデオカード:GeForce 3 Ti200搭載カード
  • Windows XP Professional英語版
SYSmark 2001 Office&Internet
グラフ1 SYSmark 2001 Office Productivity&Internet Contents Creationの結果。
3DMark 2001SE
グラフ2 3DMark 2001SEの結果。
TMGPEnc
グラフ3 TMGPEncの結果。

 グラフ1はSYSmark 2001による結果。Athlon XP-2800+の成績はOfficeでPentium 4-2.8GHzを上回り、Internetでは若干負けている。また、Pentium4-2.8GHz登場で王座を奪われた3DMark 2001SEではトップ奪還に成功している。さらに、MPEG-2エンコードのTMPGEncではやや負けと微妙な勝負が続く。

 また、Athlon XP-2600+と比較した場合、CPU効果が比較的ダイレクトに出るTMPGEncで14%ほどアップするなど性能向上が大きい。FSB 333MHz化の効果の大きさは確実だ。

入手困難が一番の問題

 クロック向上&FSB 333MHz化で大きく性能を増したAthlon XP-2800+だが、実際には当分入手できない事実は深刻な問題と言える。Pentium 4-2.8GHzはとっくに販売されている一方、記事執筆時点(10月4日現在)では先月紹介した2600+すら、単体では入手不可能なのだ(編集部注:Akiba2GO!の記事によると、11月8日に秋葉原の店頭で、2600+/2700+が販売開始されている)。

 とはいえ、FSB 333MHz化によるパフォーマンスアップは確実に確認でき、いつまでもThoroughbredが出てこなかった今年前半に比べれば、ずっと前向きに感じられるようになっている。将来に期待が持てるというのは、自作時のプラットフォーム選択に大きなプラス要因となるし、それでこそ、同性能ならPentium 4よりずっと安価であるというAthlonの魅力も際立ってくるというものだろう。

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