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【特別企画・最新パーツ性能チャート(Vol.6)】Athlon XP、いよいよFSB 333MHz時代に!2.25GHzの「2800+」で性能トップを奪回

2002年10月01日 20時48分更新

文● 企画開発プロジェクト 野口

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nForce2はFSB 333+PC2700がベスト?

 nForce2はDDR400をサポートしているのが特徴の一つだ。実際には、BIOSの設定でメモリクロックをFSBの何%にするかをセットできるようになっており、FSB 333MHzの場合には、120%をセットすることで、DDR 400(PC3200)で動くようになる。
 ただ、BIOSに現れるコンテクストヘルプでは、「(FSBとメモリが同クロックの)Syncが一番効率がよい」と書いてあり、テスト前から胸騒ぎはしていたのだが、実際120%のセットをしてみると、案の定、テスト結果はSyncの333MHz時を大きく下回った。Sysmark 2001に限らない。メモリとFSBのクロックが異なる場合、チップセット側でスピードの違いを調停する作業が入るため、性能が上がりにくいというのはチップセットではよくある話である。  チップやマザーボード、BIOSのリビジョンで変わる可能性がないとは言えないが、ここで見た限りでは、nForce2では高価なDDR 400を使う意義は、少なくともFSB 400MHzのAthlonが出てくるまでは、ないと言えるだろう。また、Athlon XP-2600+以下の、FSB 266MHzのAthlonを使う場合には、PC2700を装着する際に133%という倍率をセットする必要があるため、PC2100をSyncで使う場合と比べてたいして速くならなかったり、今回のように逆に遅くなる可能性もある。FSB 266MHzのAthlonをnForce2で使おうとお考えの方は、しばらく情報収集が必要だろう。

3DMarkとSuperπで再び王座奪還

 グラフ3~8は、3DMark 2001SE(DirectXによる3D描画)、PCMark 2002、SiSandra、QuakeIII Arena Demo、TMPGEnc、Superπによるテスト結果である。Pentium4-2.8GHz登場で王座を奪われた3DMark 2001SEとSuperπでは、2800+が条件の悪い256Sでもトップ奪還に成功している。MPEG2エンコードのTMPGEncでは、512Dでは勝てるが他では負け、という微妙な勝負。SiSandraはAthlon XPが、PCMarkではPentium 4がそれぞれ強い。QuakeIIIは、2600+では50以上もあった差を15弱まで縮めたが及ばなかった。
 全体に、Athlon XP-2600+と比較した場合、性能向上の度合いは非常に高い。基本条件として、クロックは2.13GHzから2.25GHzに、ほぼ10%のアップである。3DMark 2001では、アップ比率こそ4%ちょっとだが、このテストはCPUクロックアップ率の1/4程度しか反映しないので、クロックにして16%ほどアップしているのに匹敵する。CPU効果が比較的ダイレクトに出るSuperπやTMPGEncでも14%ほどアップしている。クロックアップ率である10%に、さらに5%前後が上乗せされているわけだ。これは、一つにはnForce2の128bitメモリの効果もあるだろうが、FSB 333MHz化も大きな役割を果たしていることは間違いあるまい。

グラフ3 3DMark 2001SEグラフ4 PCMark 2002グラフ5 SiSandra 2001
グラフ6 QuakeIII Arena Demoグラフ7 TMPGEncグラフ8 Superπ

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