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突然DDR333対応のインテル未発表“i845PE”搭載マザーが販売開始

2002年09月21日 23時33分更新

文● Jo_kubota

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基板はブルーとなっており作りはいたってシンプル

 アキバという街にはしばしば驚かされる。今回登場したのはインテル未発表のチップセット、i845PEを搭載するAlbatron「PX845PEV」がT-ZONE.PC DIY SHOP、T-ZONE AKIBA PLACEで販売開始となった。ここ1~2年、インテルの未発表製品に対する販売規制は厳しくなっており、特に販売店への規制は厳しい。そんな状況の中でマザーボードとはいえフライングされることは大変珍しいと言えるだろう。※販売を開始したT-ZONE.ではポップのみしか撮影できなかったが、編集部では独自に入手し基板の撮影を行った。



基板に見えるメーカー名とPX845PEVの印刷サウンドはAC'97だが、Realtekのチップが搭載されており6chAudioに対応している
この空きパターンにはLANチップが載る。LAN搭載バージョンも同時に発売されている

 i845シリーズは初代i845(SDRAMベース/FSB400MHz)、2代目i845Dまたはi845B-Step(DDR SDRAM/FSB400MHz)、そして3代目が現行のi845E/i845G(DDR SDRAM/FSB533MHz)と続き、今回のi845PEは従来のi845Eの後継となる4代目のチップセットと見られる。インテル未発表のチップセットで正式リリースは10月と言われていたが、9月のこの時点で登場するとは驚きである。
 このi845PEがi845Eから大きく変わったのはメモリの対応で、従来DDR SDRAMのPC2100(DDR266)対応だったものが、i845PEではPC2700(DDR333)をサポートする点が大きく異なる。組み合わせられるサウスブリッジはICH4で従来と変わらず、USB2.0もサポートされている。
 FSBは400MHzのほかi845Eと同様に533MHzをサポートしている。FSB533MHz時のシステム帯域は4.2GB/秒であり従来のPC2100では2.1GB/秒と大きく開きがあった。それがi845PEではPC2700に対応することで2.7GB/秒となりその差は多少だが縮まったと言える。FSB400MHzの場合システムバスは3.2GB/秒であり、PC2700を使用することで差はかなり小さくなる。RIMMを搭載するシステムや2chのメモリバスを持つXeon系DDR採用マザーと比べてパフォーマンス面ではまだまだ開きはあるが、直接のライバルであるAthlon陣営をシステムバス、メモリバス共に追い抜いた格好だ。Athlonブームにかげりが見えているこの時期にi845PEの登場した意義は決して小さくないだろう。



マニュアルにもしっかりi845PEの型番が明記されており、i845Eのオーバークロック仕様ではないことが分かる

 マザーボードのスペックは平均的な仕様となっている。AGP×1、PCI×5、オンボードでサウンド(AC'97)を搭載し、DIMMスロットは3本。最大2GBまでメモリを搭載できるが、搭載できるメモリの組み合わせに若干の制限があるようだ。マニュアルによると3本のスロット全てを使う場合は全て片面メモリにしなければならず、両面のメモリを使う場合はDIMM1+DIMM2またはDIMM1+DIMM3で使う必要があるようだ。この片面・両面とは恐らくメモリの実装方法ではなくメモリのバンク構成を指している言葉だろう。1バンクが片面、2バンクが両面という意味だと思われる。

 気になるオーバークロック機能だが、Albatronらしく豊富に揃っている。CPUコアは1.100~1.850まで0.025V刻みで設定でき、FSBは100MHz(QDR 400MHz)~248MHz(QDR 992MHz)まで設定できる。この他AGPクロックレートも1.5/2.0/2.5倍から選択できる。これはFSBに対する倍率でFSB100MHzの場合1.5に設定すると66MHzとなる。FSB133MHzの場合2.0に設定すればAGP規定の66MHzとなる。FSB166MHz設定時でも2.5に設定すればAGPはオーバークロックせずに済むというわけだ。このほかメモリのクロックレートも変更可能、AGPやDDR SDRAMの電圧も変更可能となっているなど機能は充実している。

 またマニュアルによるとグラフィックス機能を内蔵するi845Gの後継となるi845GEを搭載する“PX845GEV”もラインナップされており、こちらもひょっとしたら近いうちに登場するかも知れない。そして驚くべきことは、この新チップセットを搭載するマザーが実売1万3800円と現行のi845E並、もしくはそれよりも安い価格が付けられていることだ。このマザーの普及に伴い、現行のマザーはi845PEの正式リリースを待たずに値下げされるかも知れない。なお、LAN搭載バージョン「PX845PEV Pro」は1万4980円となっている。

記事中にT-ZONE.PC DIY SHOPのポップを掲載しておりましたが、取材先の事情により掲載不可となり削除いたしました。
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