サン・マイクロシステムズは今週、いくつかの製品発表を行なった(関連リンク参照)が、トップとなったのは『サン、SolarisとLinuxに対応したx86ベースのローコストエントリーサーバーを発表』。このLX50の発表会には大勢の報道陣がつめかけた。LX50がこれほど注目を集めた理由は主に2つある。1つは、おなじみの『Solarisオペレーティング環境』のほかに、同社として初めて『Sun Linux 5.0』というLinuxを搭載したモデルを用意したこと。もう1つは同社の汎用サーバーとして初めてCPUにSPARCプロセッサーでなくPentium IIIを採用しているということだ。少し補足しておくと、同社はSPARCプロセッサーを採用する前の1988年にIntel 386を搭載した『Sun 386i』というワークステーションを発売したことがある。また2000年に買収した米コバルト・ネットワークス社のサーバーアプライアンス製品はLinuxベースのOSとx86系プロセッサー(AMDおよびインテル)を採用している。そのため、“汎用サーバーとして”という条件が付いている。
LX50のインパクトと、サン・マイクロシステムズにとっての意味は、渡邉利和氏が本誌コラムで詳細に渡る分析を行なっているので、ここで詳しくは触れないが(ぜひご一読いただきたい)、UNIXサーバー/ワークステーションの専業メーカーで、特にインターネットシステムのサーバーでは高いシェアを持つサン・マイクロシステムズがLX50を投入することになったのは、企業や官公庁などで“オープンなシステム”への要求が以前にも増して高まっていることを示していると言えるだろう。
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ASCII24 Business Centerランキング(2002年8月19日~8月23日)
ランク | 先週 | 掲載日 | タイトル |
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1 | - | 08月19日 | サン、SolarisとLinuxに対応したx86ベースのローコストエントリーサーバーを発表 |
2 | - | 08月19日 | アッカ、新宿ワシントンホテルにVDSLシステムを提供 |
3 | - | 08月22日 | サン、SSLアクセラレーターを搭載したサーバー『Sun Fire V120』を66万6000円で販売 |
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