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日本オラクル、“Oracle”最新版『Oracle9i Release 2』を発表

2002年07月11日 23時39分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本オラクル(株)は11日、都内で記者発表会を開催し、RDBMSを中心とした企業システムソフトウェア『Oracle9i』の、機能を強化した最新版『Oracle9i Release 2』を8月から順次出荷すると発表した。

Oracle9i Release 2の戦略
Oracle9i Release 2の戦略。Unbreakable DatabaseからUnbreakable Platformへ、Data StoreからIntelligence Storeへと進化するという

Oracle9iはRDBMS『Oracle9i Database(DB)』とアプリケーションプラットフォームである『Oracle9i Application Server(AS)』からなる企業システムソフトウェア。2001年10月にRelease 1をリリースしたが、今回のRelease 2では、Oracle9i DBにおいて、クラスタリング機能の向上やItanium 2への対応など、Oracle9i ASにおいてJ2EE1.3への対応やウェブサービス標準への対応などを強化したほか、Oracle9i DBとOracle9i ASの連携を強化し、さらにソフトウェア開発環境『Oracle9i Developer Suite』を追加している。対応するOSは64bitのものがSolaris(SPARC版)、hp-ux、Tru64 UNIX、AIX、32bitのものがSolaris(SPARC版)、Linux(IA-32版)、Windows NT/2000/XP。Itanium 2対応OSとしてはhp-ux、Linux、Windows .NETとなっている。

Oracle9i DB Release 2の出荷予定は、Solaris版が8月1日、そのほかのOSは9月9日。価格は『Oracle9i Database Enterprise Edition』が、1CPUあたり500万円(プロセッサーライセンス)、または1指名ユーザーあたり10万円(指名ユーザーライセンス)。『Oracle9i Database Standard Edition』が1CPUあたり187万5000円(プロセッサーライセンス)(※1)、または1指名ユーザーあたり3万2000円(指名ユーザーライセンス)。

※1 Windows版、Linux版は2002年12月末まで1CPUあたり98万円。

Oracle9i Release 2ではJava実行性能が向上した
Oracle9i Release 2ではJava実行性能が向上し、WebLogicやWebSphereなどほかのアプリケーションプラットフォームよりも高速だとしている

Oracle9i AS Release 2の出荷予定は、Solaris、hp-ux、Linux、Windows版が9月2日、Tru64 UNIXおよびAIXは9月2日以降順次出荷の予定。価格は『Oracle9i Application Server Release 2 Enterprise Edition』が、1CPUあたり250万円(プロセッサーライセンス)、または1指名ユーザーあたり5万円(指名ユーザーライセンス)。『Oracle9i Application Server Release 2 Standard Edition』が1CPUあたり125万円(プロセッサーライセンス)、または1指名ユーザーあたり2万5000円(指名ユーザーライセンス)。

Oracle9i Developer Suite Release 2はJavaベースのJ2EEアプリケーション統合開発ツール『Oracle9i JDeveloper』と『Oracle9i Developer Suite Release 2』で構成される。Oracle9i JDeveloperの出荷予定はSolaris、Linux、Windows版が9月2日、価格は1指名ユーザーあたり12万4000円。Oracle9i Developer Suite Release 2はSolaris、Windows版が9月2日に出荷予定で、価格は1指名ユーザーあたり62万5000円となっている。

日本オラクル マーケティング本部 専務執行役員 パートナービジネス担当の山元賢治氏日本オラクル マーケティング本部 専務執行役員 パートナービジネス担当の山元賢治氏

発表会で挨拶した日本オラクル マーケティング本部 専務執行役員 パートナービジネス担当の山元賢治氏は、Oracle9i Release 2のキーワードとして“Unbreakable”と“Intelligence Store”の2つを挙げた。

Oracle9iはすべての階層でクラスタリングが可能だという
Oracle9iはすべての階層でクラスタリングが可能だという

Unbreakable(壊れない)とは、Oracle9iのクラスタリング機能である“RAC(Real Application Cluster)”と、事故や災害などによるシステム停止時の致命的な障害を防ぐ“Data Guard”によって、従来のメインフレームシステムレベルの高可用性を持ったことを示している。サービス停止の許されないインターネットのフロントエンドからバックエンドまで含めたミッションクリティカルシステムの構築が可能になったという。

Oracle9iによるIntelligence Storeの全体像
Oracle9iによるIntelligence Storeの全体像

もう1つのIntelligence Storeとは「ただ単にデータをため込む(Data Store)のではなく、Intelligence(知力/情報)として経営判断に利用できるような形に」(山元氏)なったものを指している。Oracle9i DBに、『Oracle9i AS Portal』や『Oracle Internet File System』、『Knowledge Channel』などを組み合わせて、企業情報ポータルやコンテンツマネージメント、ナレッジマネージメントなどの情報系システムに、オラクルとして本格的に参入することを明らかにした。

将来のデータベース関連市場規模予測
2005年のデータベース関連市場の予想規模は3000億円弱だが、RDBMSだけだと半分以下になってしまう。オラクルはアプリケーションサーバーに力を入れることで関連市場でもナンバー1を目指すという

山元氏は「日本のアプリケーションサーバー市場に置いてオラクルは残念ながら1位ではない。今回のRelease 2によって、1位を目指す」と述べた。また、企業の情報システムにおいてさまざまな種類/ベンダーのサーバーが入り込んでいることについて「出社して(パソコンの電源を入れると)いろんなポータルが立ち上がるような状況で、本当にすぐビジネスが始められるのか。グループサーバーに関してもちょっと大きな企業なら数100台はザラ。そんなサーバーを管理するのはたいへんだし、必要なデータがすぐに出せるのか」と述べて、Oracle9iで構成するITシステムのほうが価格も管理コストも低いとアピールした。

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