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Ultra320 SCSI HDD第2弾「Atlas 10K III-U320」が登場、ついにロゴもMaxtorに

2002年07月03日 00時00分更新

文● 小磯

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AtlasもついにUltra320 SCSI

 Seagateの「Cheetah X15-36LP」に続いて、SCSIの現行最新規格である“Ultra320 SCSI”へ対応したHDDがMaxtorからも登場。買収したQuantum製品の型番を引き継ぐ製品「Atlas 10K III」のUltra320 SCSI対応モデル「Atlas 10K III-U320」が3日から店頭に並んでいる。



4モデル

 今回販売が始まったのは容量36.8GBの「KU036L4/KU036J4」と18.4GBの「KU018L2/J2」。LはLW、JはSCAモデルで、Seagateと同じく、最大容量以外の4モデルが同時発売となった。衝撃的なのは、最後まで“Quantum”の名前を守り続け、Ultra160 SCSI対応モデルではMaxtor製でありながらQuantumロゴの刻まれていたAtlas 10Kシリーズもついに“Maxtor”のロゴを刻むに至った点。6月5日から一部ショップでデモされたサンプル版ではたしかにMaxtorロゴへ変わっていたものの、これでMaxtor/Quantum製HDDの全最新ラインアップからQuantumの文字が消えたことになる。



Atlas 10K III Maxtorロゴ カタログ
「Atlas 10K III-U320」。ロゴは“Maxtor”に変わった
裏面 チップ上のQuantumロゴ

 しかし外観はUltra160 SCSI対応のAtlas 10K IIIと同じで、コントローラチップなどにはまだ一部Quantumのロゴが見える。Maxtorのウェブサイトにあるデータシートを見てみると、1プラッタあたりの容量18GB、回転数10,000rpm、キャッシュ8MB、平均シークタイム4.5ミリ秒、最大内部転送レート622Mbit/秒(77.75MB/秒。フォーマット後は55MB/秒)というスペックにもまったく変化はなく、最大の変化はロゴが変わったことと言っても言い過ぎではないほどだ。



販売中

 3日の段階で在庫を確認できたのはBLESS ストレージ館で、価格は36.8GBモデルのKU036L4/KU036J4がそれぞれ4万4800円/4万6800円。18.4GBのKU018L2/J2が2万6800円/2万8800円。先に流通しているSeagate製品同様、Ultra160 SCSI対応モデルと比べた時にパフォーマンス面で見るべきものは特にないが、ひとつの時代が明確に終了したことを告げる製品として印象深い。なおMaxtorからはすでに1プラッタ容量を現行の倍となる36MBにし、フォーマット後の最大内部転送速度を72MB/秒に引き上げた「Atlas 10K IV」、そしてプラッタ容量はAtlas 10K IIIと同じながら、回転数15,000rpmでフォーマット後の最大内部転送速度を75MB/秒に引き上げた「Atlas 15K」がともに今年中のリリース予定となっており、パフォーマンスを期待する向きにとってはこちらが本命だろう。



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