ここのところ街なかのファーストフード店や駅などでの無線LAN“ホットスポット”サービスに、ISPや電話キャリアーなど多数が名乗りを上げ、実験や商用サービス開始の話題に事欠かない。無線LANカードの低価格化やノートパソコンの新製品の多くが無線LAN機能を内蔵するようになったこともあって、読者のみなさんの注目度も高い。今回もトップ10に3つの記事がランクインした。まず1位の『KDDI、公衆無線LAN実験を実施――モニター募集も』、(株)NTTドコモや東日本電信電話(株)、ソフトバンクグループらがモニター実験や商用サービスを開始しているが、携帯・固定電話キャリアーであるKDDIも遅ればせながら、商用化に向けた実証実験をスタートさせる。7位の『日本テレコムとJR東日本、仙台駅で無線によるインターネット接続実験を開始』は、これまで首都圏を中心に開始していた実験をさらに地方都市にも広げようというもの。3位の『NTT東日本、Bフレッツに26GHz帯無線アクセスを組み合わせた“FWAタイプ”を追加』は、23MbpsのFWA(Fixed Wireless Access:加入者系無線アクセス)をBフレッツメニューに追加という記事。光ファイバーの敷設ができないマンションやビルなどで、無線LANによるサービスを提供するものだ。ホットスポットとは違うものだが、配線工事そのものが難しいマンションに住んでいる人には期待したいサービスだ。
またもう1つの注目記事は4位の『シャープ、Linux搭載の新ザウルスを発表――MI-Eシリーズとは異なる新コンセプトPDA』。この新ザウルス『SL-A300』は、収納型キーボード付きで話題となった『MI-Eシリーズ』とは別ラインになる新コンセプトの製品。MI-EシリーズがキーボードのほかCFスロットを持ち、無線LANやPHSなどの通信もサポートする、“超小型のパソコン”といった使い方なのに対して、SL-A300はキーボードなし、CFスロットなしで、“パソコンのデータを持ち出していつでもどこでも閲覧・編集できる”というものだ。CPUがインテルのモバイル用最新プロセッサー“XScale”(PXA210-200MHz)、OSが(株)リネオの『Embedix Linux』を採用し、ハード/ソフト両面で使用を公開し、“世界のザウルス”を目指すという。2シリーズとなったザウルスのこれからの動きに注目だ。
ASCII24 Business Centerランキング(2002年6月24日~6月29日)
ランク | 先週 | 掲載日 | タイトル |
---|---|---|---|
1 | - | 06月26日 | KDDI、公衆無線LAN実験を実施――モニター募集も |
2 | - | 06月24日 | NTT東日本、Bフレッツに26GHz帯無線アクセスを組み合わせた“FWAタイプ”を追加 |
3 | - | 06月21日 | 横河電機、IPv6/IPv4トランスレーター『TTB3010』を発売 |
4 | - | 06月24日 | シャープ、Linux搭載の新ザウルスを発表――MI-Eシリーズとは異なる新コンセプトPDA |
5 | - | 06月21日 | NTT西日本、高速専用サービス“ギガデータリンク”の提供を開始 |
6 | - | 06月26日 | 日本IBM、POWER4-1.0GHz搭載UNIXサーバー『IBM eServer pSeries 630』を発表 |
7 | - | 06月21日 | 日本テレコムとJR東日本、仙台駅で無線によるインターネット接続実験を開始 |
8 | - | 06月26日 | トレンドマイクロ、企業向けウイルス対策の新構想を発表 |
9 | - | 06月21日 | 東工大、東芝、TSR、富士通が、XBRLとXML Webサービスを利用した与信管理システムで共同実験 |
10 | - | 06月26日 | イージーシステムズ、社内情報の漏洩を防止するソフト『ezSecure Document』を発売 |