日本アイ・ビー・エム(株)は26日、eビジネスやグリッドコンピューティング市場向けに、銅配線とSOI技術を採用したPOWER4-1.0GHzプロセッサーを最大4個(4-way)搭載できるUNIXサーバー『IBM eServer pSeries 630』を発表した。8月30日に出荷を開始する予定で、価格は最小構成で562万2300円から。
『IBM eServer pSeries 630』は、1.0GHz動作のPOWER4プロセッサーを搭載するエントリー向けのUNIXサーバー。“自己修復機能(Self-Healing)”を装備しており、ハードウェアのシステムエラー発生時に、サーバー自身が再発防止対策を行なうだけでなく、“動的縮退機能”により障害を予測して該当部分を動的に切り離すことができるのが特徴。
『IBM eServer pSeries 630 モデル6C4』 |
ラインアップは、ラックマウントモデルの『IBM eServer pSeries 630 モデル6C4』(7028/6C4)と、デスクサイドモデル『IBM eServer pSeries 630 モデル6E4』(7028/6E4)の2モデル。モデル6C4は、POWER4-1.0GHzを1/2/4個搭載でき、メモリーは最大8GB(1/2-way)/16GB(4-way)、ディスクは最大293.6GB、CD-ROMまたはDVD-RAMドライブを内蔵し、インターフェースはシリアル×3、パラレル×1、Ultra3 SCSI×2、10/100BASE-TX×3を装備する。拡張スロットはPCI×4。OSは、AIX 5L V5.1。電源はAC100~127V/200~240V。19インチラックマウント(4U)に対応し、本体サイズは幅444.4×奥行き609.6×高さ172.8mm、重量は32k~47.3kg。
『IBM eServer pSeries 630 モデル6E4』 |
『IBM eServer pSeries 630 モデル6E4』は、デスクサイドタイプの筐体を採用したモデルで、基本仕様はほぼ同等だが、電源がAC100~127Vとなる。本体サイズは幅300.0×奥行き725.0×高さ530.0mm、重量は36k~51.0kg。
同社では今後、UNIXサーバーの最上位機種『 pSeries 690』と同様に、自己修復機能などサーバーに自己管理機能を持たせる“プロジェクト・イライザ”で開発しテクノロジーを搭載するほか、ハイエンドサーバーで採用している論理分割機能(LPAR)や、オープンソースのグリッド管理ソフトウェア『Globus開発ツールキット』を提供する予定。
『EP8000 630 model 6C4』 |
併せて、(株)日立製作所が、日本IBMとの戦略的パートナーシップに基づいて両製品を“エンタープライズサーバEP8000シリーズ”のラインアップに追加すると発表した。モデル6C4をラックマウントモデル『EP8000 630 model 6C4』、モデル6E4をタワーモデル『EP8000 630 model 6E4』として28日に販売を開始する。価格はともに372万円からで、8月末に出荷予定。