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MicroATX/FlexATXマザーボード、3社6製品が一挙に登場!

2002年06月21日 22時36分更新

文● 水野

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 今週は、MicroATX/FlexATXマザーボードが大量に登場した週となった。
 Gigabyteからは“i845GL”を搭載したマザーボードが2製品、“SiS645DX”を搭載したマザーボードが1製品。MSIからは“i845G”を搭載したマザーボードと“ProSavageDDR KM266”を搭載したマザーボードが1製品ずつ。そしてAOpenからは“SiS650GX”を搭載したマザーボードが1製品登場。これに火曜発売の「MK77-333」を足して、今週は計3社7製品がアキバをにぎわせている。

Gigabyteは初のFlexATX+i845GLマザーボード

GA-8ILFT

 Gygabyteの「GA-8ILFT」はi845GLマザーボードとしてはじめてFlexATXフォームファクタを採用した製品。GigabyteからFlexATXマザーボードが販売されるのは比較的珍しいことといえるが、ベアボーンPCでは「G-MAX」の“FA”型番シリーズでおなじみだ。つい最近、FAシリーズにもPentium 4/DDR SDRAM対応の「FA5CP」「FA5DP」が登場しているが、こちらが使用しているのは「GA-8ILFL」。両者の違いは残念ながらわからない。



GA-8ILFT
GA-8ILMT4
上がGA-8ILFT、下がGA-8ILMT4。見比べない限り識別は少々難しいかも

 同時に店頭に並んだのは、MicroATXフォームファクタを採用する同じく“i845GL”マザーボード「GA-8ILMT4」。両者はほぼ共通の仕様となっており、ボードのレイアウトもぱっと見では見分けが付かないほどよく似ている。サイズは「GA-8ILFT」が22.9×20.5mm、「GA-8ILMT4」が24.3×20.9mmと、フォームファクタの違いの分だけ「GA-8ILFT」がコンパクトになっている格好だ。
 いずれも拡張スロットはPCI×3、DIMM×2。異なっているのはUSB2.0ポートの総数だけで、FlexATXのGA-8ILFTが4、MicroATXのGA-8ILMT4が4となっている。
 Realtek製ネットワークコントローラ“RT8100BL”を搭載。FSB設定範囲は100MHz~355MHz(1MHz刻み)、このほか範囲および同期/非同期は不明だがAGP/PCI/DIMMクロックも変更可能となっている。



GA-8STML

 「GA-8STML」は、ASUSTeK「P4S533」MSI「645E Max2」に続くSiS645DX搭載マザーボードだが、MicroATXフォームファクタを採用する製品はこれが初。拡張スロットはAGP×1、PCI×3。PC2700(DDR333) DDR SDRAMに対応するDIMMスロットは2本。
 その他は前述の2製品と同じくRealtek製ネットワークコントローラ“RT8100BL”を搭載。FSB設定範囲は100MHz~355MHz、AGP/PCI/DIMMクロックも変更可能。



MSIからはi845G、そしてProSavageDDR KM266搭載マザーボード

MS-6526G-L

 MSIからは、“i845G”を搭載したMicroATXマザーボード「MS-6526G-L」が登場。拡張スロットはAGP×1、PCI×3、CNR×1、DIMM×2。コスト面からRealtek製コントローラが席巻している状況にあって、ICH4内蔵コントローラによってネットワーク機能を可能にしているのはもはや珍しいと言うべきだろう。マニュアルにはFSB/PCIクロックの設定が可能という記述はあるが、詳細は不明。



MS-6390
パッケージは同社のATXマザーボードにくらべ素っ気ないもの
MS-6390
MS-6390。“ProSavageDDR KM266”マザーボードの単体販売は珍しく、もともとはベアボーン用?

 「MS-6390」はVIAのAthlonファミリ向けビデオ統合型チップセット“ProSavageDDR KM266”を搭載。これを採用した製品の単品発売はGigabyteの「GA-8VKML」以来となる。拡張スロットはAGP×1、PCI×3、CNR×1、DIMM×2。MicroATXフォームファクタを採用しており、こちらもFSB/PCIクロックの設定が可能という記述がマニュアルにあるが、詳細は不明。



AOpenからはSiS650GX搭載マザーボード、チップセットの詳細が判明

MX46L

 そしてAOpenからは、“SiS650GX”を搭載したMicroATXマザーボード「MX46L」が登場。
 マニュアルは「イージーインストールガイド」のみとなっており、こちらではチップセットは“SiS650”と表記されているのだが、正解はAOpenの英語サイトにあるように“SiS650GX”。



MX46L
マニュアルに反し、しっかりと“GX”の文字が
MX46L

 Albatronの「PM650GX」が初めて採用した“SiS650GX”だが、海外のサイトで“SiS650”の廉価版で外部AGPがサポートされないものと紹介されつつも、MX4LRには外部AGPスロットがあったりと詳細が判らなかった。そこで今回エーオープンジャパンに確認したところ、“SiS650GX”は“DVO”(Digital Video Out)がサポートされない“SiS650”の廉価版という位置付けとのこと。DVOとはi845G/GLマザーボードにおいて、AGPと同型のスロットでセカンドD-Sub15ピン(アナログ)出力、あるいはDVI出力やビデオ出力を追加するカード“ADDカード”を利用できるようにするもの。“SiS650”では外部AGPのほかこのDVOにも対応するようになっているのだが、それに対応しないのが“SiS650GX”ということになるようだ。逆に、それ以外は外部AGPをサポートすることも含めて同じということになる。拡張スロットはAGP×1、PCI×3、CNR×1、DIMM×2。Realtek製ネットワークコントローラ“RT8100BL”を搭載する。



発売中

 以上6製品、そして今週初めに登場した「MK77-333」の週末時点での価格は以下の通り。いずれも1万円台半ば以下という比較的お手ごろな価格となっている。


価格 ショップ
Gigabyte
GA-8ILFT
\12,800 コムサテライト2号店
\12,979 TSUKUMO eX.
Gigabyte
GA-8ILMT4
\12,980 コムサテライト1号店
コムサテライト2号店
\13,799 TSUKUMO eX.
\13,800 クレバリー1号店
高速電脳
コムサテライト3号店
BLESS 秋葉原本店
WonderCity
\14,200 DOS/Vパラダイス本店
Gigabyte
GA-8STML
\11,499 TSUKUMO eX.
MSI
MS-6526G-L
\15,600 コムサテライト3号店
\15,680 コムサテライト2号店
MSI
MS-6390
\12,970 フェイス
AOpen
MX46L
\11,300 OVERTOP
\11,780 コムサテライト2号店
\11,800 BLESS 秋葉原本店
\11,980 コムサテライト3号店
AOPen
MK77-333
\12,800 OVERTOP
コムサテライト2号店
T-ZONE.PC DIY SHOP
BLESS 秋葉原本店
\12,950 コムサテライト1号店
\13,500 コムサテライト3号店
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