MicroATXフォームファクタを採用するマザーボードとしてはじめて“Apollo KT333”チップセットを搭載する製品「MK77-333」がAOpenから登場した。AMD製CPUをサポートするMicroATXマザーボードがPC2700(DDR333) DDR SDRAMをサポートしたのも今回がはじめてとなる。
AMD製CPUをMicroATXケースに入れるとなると気がかりなのは消費電力と発熱だが、このうち消費電力対策としてMK77-333では12Vの4ピンコネクタを搭載。Pentium 4対応マザーボードのほとんどと同じく、3.3Vではなく12VからCPUの動作に必要な電力を供給する仕様で、パッケージや同梱のペーパーでは“動作には12V 4ピンコネクタの接続が必須”という旨が記載されている。エーオープンジャパンによると、同社製のMicroATXケース「H340」シリーズが登載する180WのSFX12V電源ユニットにおいてAthlon XP上位モデルの動作検証が取れているという。現在のところこれ以上の情報はないが、SFX電源搭載のMicroATXケースでの利用を考えている場合、電源周りに多少なりとも気を遣う必要はあるかもしれない。
12V 4ピンコネクタからの電力供給が必要だとするパッケージ上のシール&ペーパー |
拡張スロットはAGP×1、PCI×3、CNR×1、DIMM×2。South BridgeはUltra ATA/133に対応する“VT8233A”となっている。オンボードではRealtek製のネットワークコントローラ、AC'97コーデックを搭載。ビデオ機能を内蔵しない点には注意が必要ではあるものの、電源周り以外はこれといってクセのない仕様だとも言えるだろう。FSBは100~166MHzの範囲を1MHz刻みで設定可能となっており、価格はOVERTOPで1万2800円、コムサテライト3号店で1万3500円。
パッケージはお馴染みの“AOpen製MicroATXマザーボード汎用品”。クイックインストールガイドのみが付属し、詳細なマニュアルについてはAOpenのウェブサイトからダウンロードする必要があるのもこれまでどおりだ |