撮影画像に関しては、LUMIXシリーズに共通する落ち着いた発色と若干暗めに写るAEにより、全体的に地味な印象を受ける。撮影時には手動で+0.5EVくらいの露出を明るめにした画像をもう1枚撮っておくと安心だが、ハイライトが飛びやすいので特に逆光時には注意したい。
撮影サンプル1。低彩度の発色は地味な印象を受けるほか、AEでは露出アンダーになりがちだ。元画像は1200×1600ドット。 |
撮影サンプル2。マクロモードで撮影。エッジ強調も少ないため最近のデジタルカメラ画像からすればシャープさに欠ける印象がある。元画像は1200×1600ドット。 |
撮影サンプル3。いまひとつ解像感に欠ける印象があるほか、白とびも発生してい。コンパクトカメラにしてはレンズの歪曲は少ない。元画像は1200×1600ドット。 |
デジタルカメラもさまざまな製品が登場してきているが、LC5の意図的にクラシカルにしたデザインは“ライカレンズ”というセールスポイントと相まって風格あるものとなっていた。LC5をそのまま小型化したようなデザインのLC20は、ミノックスの35mmカメラ(MINOX 35 GT)にも似た感じの愛嬌がある。やや暗めに写りがちで(好みにもよるが)マニュアル補正しておきたい“癖のあるAE”や、同クラス(200万画素コンパクト機)の中では少々高めの4万円弱という価格を考えれば、フルオート中心で使われる入門者よりも、上級者のサブカメラにいいだろう。
LUMIX DMC-LC20の主なスペック | |
製品名 | LUMIX DMC-LC20 |
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撮像素子 | 1/2.7インチ有効200万(総211万)画素CCD |
レンズ | 光学3倍ズーム、f=5.4~16.2mm(35mmフィルムカメラ換算:35~105mm)、F2.8~4.6 |
記録媒体 | SDカード(8MB付属)/MMC |
記録画素数 | 1600×1200/1024×768/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.5インチ低温ポリシリコンTFT(11万画素) |
動画記録 | 320×240ドット(10fps)、最大20秒 |
インターフェイス | USB、シリアル(携帯電話接続用)、AV出力、DC入力 |
電源 | 単3電池×2本(ニッケル水素充電池、2本付属) |
本体サイズ | 99.8(W)×40.1(D)×65.9(H)mm |
重量 | 約195g(本体のみ)/約250g(装備重量) |
競合製品レビュー
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