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LUMIX DMC-LC20

LUMIX DMC-LC20

2002年06月24日 04時21分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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LUMIX DMC-LC20

松下電器産業

オープンプライス

「LUMIX DMC-LC20」は、ライカレンズ搭載のLUMIXシリーズのコンパクトカメラだ。最近の製品の中では少々無骨にも見えるフォルムは、デジタルカメラというよりむしろクラシックコンパクト銀塩カメラに近いデザインに仕上がっている。

首から下げて持ち歩きたいフォルム

写真1 LUMIXシリーズならではの「ライカロゴ」を備えるレンズ。沈胴/伸張時に自動開閉するレンズバリアを装備する。本体カラーは、写真の黒のほかにシルバーもある。
 DMC-LC20は、光学3倍ズームレンズを搭載するコンパクトサイズの200万画素機だ。LUMIXシリーズの小型デジタルカメラとしては「DMC-F7」があるが、スリムさが強調された横長スタイルのF7に比べると、体積は57%増えて重量も30%増しと、一回り大きく重い。これは、F7が光学2倍ズームで専用リチウムイオン充電池なのに対し、LC20は光学3倍ズームで単3電池×2本で駆動するという違いもあるが、どちらかと言えばLC20が採用するクラシカルなデザインを優先したことが大きいだろう。長方形ボディの中央部にレンズを持ち、本体上部には一眼レフカメラの軍艦部(プリズムを収納する部分)のようなバルジも備わっている(図1)。モードダイヤル周囲のギザギザなどをはじめ、LUMIXシリーズ最上位モデルである「DMC-LC5」をそのまま小さくしたようなデザインだ。また、このクラスのコンパクトカメラでは片側にハンドストラップを付けるのが一般的だが、両サイドに設けられたストラップ孔にネックストラップを装着できるのもクラシカルな印象を強めている(図2)。外装はLC5が金属製であるのに対してLC20は樹脂製だが、表面処理により安っぽさは感じない。



写真2 本体中央部に配置されたレンズと両側面のストラップ孔のため、ストラップを付けてもバランスがよい。レンズを伸長させたまま首から下げていても安定する。
 機能的にはマニュアル露出系機能(絞り優先/シャッター速度優先/フルマニュアル露出)を持たず、撮影モードはプログラムオートとシーンモード(マクロ/風景/夜景の3種類)が利用できるのみだ。露出補正は±2EV(0.25EVステップ)で、背面にあるカーソルキーを用いて簡単に呼び出せるのはありがたい。上位機種である「DMC-LC40」と同様に、5枚/秒、最大5枚までの連写(最大画素数&ファインモードの組み合わせでは最大3枚)が可能だが、LC40のような露出ブラケッティング機能は搭載されていない。



写真3 電源スイッチはスライド式。十字カーソルにアサインされた露出補正機能はメニュー(補正値のバー)を呼び出して設定する。
 全体的な操作レスポンスも良好で、クリック感のある電源スイッチやモードダイヤルなどの操作感もいい(図3)。とくに、ボディが小さめながらホールドしたときに親指のところにあるのがスライド式電源スイッチだけなので、不用意にモードを変えてしまうのが避けられる。

写真4 右側面には各インターフェイスを装備する。一番下は同社の携帯電話(feelH”/H”/cdmaOne)に接続して画像送信を行うためのシリアル端子。写真5 バッテリは単3ニッケル水素充電池2本と充電器(2本同時充電可能)が付属する。グリップ下のフタはヒンジ構造で2段階(電池部のみ/電池とSDカードスロット)に開くようになっている。

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