(株)ナナオは22日、“EIZO”ブランドの液晶ディスプレーの発売5周年を記念したモデルとして17インチ液晶カラーディスプレー『FlexScan PLACEO(フレックススキャン プラセオ)』を7月5日に発売すると発表した。世界限定3000台をインターネットで販売する。先行予約は6月3日から。価格はオープン。編集部による予想販売価格は12万円前後。併せて、17インチ液晶ディスプレー『EIZO FlexScan L565-A』を7月5日に、17インチCRTディスプレー『FlexScan T566』を6月14日に発売する。価格はオープンで、編集部による予想販売価格はL565-Aが10万円前後、T566が3万8000円前後(ブラックモデルは5000円増し)。
『FlexScan PLACEO』 |
『FlexScan PLACEO』は、1997年3月の13.8インチ液晶ディスプレー『FlexScan E141L』の発売から5年たったことを記念して、“液晶ディスプレイ発売5周年モデル”として販売する限定モデル。17インチ液晶カラーディスプレー『FlexScan L565』をベースに、オールアルミニウムのキャビネットを採用し、オリジナルカラーのOSDメニューや、起動時のスタートアップ時に表示される限定ナンバーが追加されているのが特徴。
基本仕様はL565と同じで、輝度が230cd/m2、コントラスト比が400:1、視野角が上下左右170度で、視角を変えたときの色調変化が小さい低色度変位タイプの“Super-IPS方式”液晶パネルを採用し、色再現の国際規格である“sRGB”にも対応。画素ピッチは0.264mmで、応答速度は30ミリ秒。推奨解像度は1280×1024ドットで、1670万色表示に対応する。
入力はアナログとデジタルの2系統で、入力端子はアナログがミニD-Sub15ピン×1、デジタルがDVI-D24ピン。アナログ入力の水平走査周波数は24.8~80kHzで、垂直走査周波数は55~75Hz。デジタル入力は水平走査周波数が31.5~64kHzで、垂直同期周波数が60Hz(VGAText時70Hz)。アナログ信号入力時のクロック/フェーズ/表示位置/サイズなどのオートアジャスト機能を搭載する。
電源はAC100~120V/AC200~240Vに対応。電源ユニットを内蔵したため、ACアダプターは使用しない。消費電力は45Wで、節電時の消費電力を3W以下にするPowerManager機能を搭載する(アナログはVESA DPMS、デジタルはDVI DMPMに対応)。1W+1Wのアンプ付きスピーカーを前面に内蔵。本体サイズは若干軽く、幅380×奥行き178×高さ413mmで、重量は5.5kg。アナログ、デジタル両方の信号ケーブルが標準で付属する。
『FlexScan L565-A』 |
『FlexScan L565-A』は、『EIZO FlexScan L565』の液晶パネルの値上がりによる価格改定となる。仕様や品質などに変更はなく、現行機種との切り替え時の流通上の混乱を回避するために名称を変更するもの。編集部による予想販売価格の値上がりは1万円前後。
『FlexScan T566』 |
『FlexScan T566』は、17インチCRTカラーディスプレー『FlexScan T565』に、画像閲覧機能“DesktopViewer”を搭載し、アパーチャグリルタイプのブラウン管『ダイヤモンドトロンM2管』の輝度を最大400cd/2に上げたモデル。文書入力やウェブブラウズ、画像表示など用途に合わせて輝度/ガンマ/色温度/シャープネスを変更した5つのプリセットを持つ画質調整機能“FineContrast II”、DVDなどの動画再生時にオーバーレイ表示領域のみ輝度を高める“WindowMovieモード”、前述の2つの機能をアクティブなアプリケーションに応じて自動的に設定変更する機能“ActiveGamma”を搭載し、ディスプレー前面のボタンで操作できる。輝度/色度経年劣化補正機能も搭載する。入力端子はD-Sub15ピン、5BNCの2系統。電源はAC100~120V/200~240V。消費電力は110W。本体サイズは、幅410×奥行き439×高さ413mm、重量は19.5kg。