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Lindowsが独自ライセンスを発表、一方でソースの一部を公開

2002年05月01日 23時09分更新

文● 編集部

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米Lindows.comが、同社のディストリビューション『LindowsOS』のライセンスを発表した。

このライセンスは、家庭で利用するユーザー向けの「Family Licence」と、企業ユーザー向け「Business Licence」、「Third Party Agreements」に分かれている。

「Family Licence」は、個人や家族で利用する場合に、個人が所有または借りている複数のコンピュータ上で『LindowsOS』を利用することを認めるもの。「Business Licence」は、業務で利用する場合に、企業が所有または借りているコンピュータ上で、その企業が認めたユーザーに利用を認めるものになっている。

上記ライセンスの下では、『LindowsOS』パッケージを1つ入手すれば、複数のコンピュータ上で『LindowsOS』を動作させることができる。パッケージ価格は、「Family Licence」の場合99ドル。「Business Licence」の価格は公表されていない。また、これらのライセンスでは、特別に許可されていない限り、逆コンパイルや複製、再配布は禁じられている。

一方、「Third Party Agreements」は、『LindowsOS』に含まれる個々のソフトウェアに適用されるライセンスにつて述べている。GPLやそのほかのオープンソースライセンスが適用されている部分については、「Family Licence」および「Business Licence」よりも優先される。

そのため、「製品リリースまで公開しない」と報じられてきたソースコードについても、GPL部分については公開している。現在公開されているのは『LindowsOS Sneak Preview 2』のものであり、製品版がリリースされるまでは不安定で頻繁に更新される可能性があるという注意書きが用意されている。なお、LGPLを採用している『Wine』については、X11ライセンス時代に変更を加えたとしており、現在のところソースコードは公開していない。

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