米Lindows.comは、LindowsOSを搭載したタブレット型PCを開発していることを明らかにした。
『LindowsOS Tablet PC』。右上には無線LANカードらしきものがあるほか、カメラらしきものも確認できる。もともとの画像ファイル名は“TN-149167_DocuNotephoto.jpg”となっているが、これはハードウェアの名称を意味するのだろうか。 |
これは米Lindows.comのCEOであるMichael Robertson氏が、11月13日にメールニュース“Michael's Minutes”で明らかにしたもの。同氏は、タブレットPCに求められる機能として、必要なときに映画の時間やスポーツのスコア、ニュースヘッドラインを見たり、メールを受信したりすることができること、バッテリー駆動で無線ネットワークに接続されていることなどを挙げている。
また、同氏はタブレット型PC市場に関して、以下ような見方を示している。
- タブレット型PCの価格は500ドル程度であることが必要
- 最新のデバイスに興味を示す層でなければ、2000~3000ドルのタブレットPCを購入しないだろう。マスマーケットに広まるためには、1000ドル以下であることが必要だ。
- デスクトップPCやラップトップPCに代わるものにはならない
- 小さいハードウェアに多くの機能を詰め込んでも、使いにくくなるだけ。タブレット型PCは情報を表示するデバイスとして用いるのがもっとも便利であり、デスクトップPCや高価なラップトップPCを使いたくないところで利用するものだ。
- 手書き認識は完全なものでなくともよい
- そもそも人々は手書きの文書を作成すること自体が少なくなっており、キーボードでコミュニケーションすることが多くなっている。
- 手書き認識が完全なものになったとしても、使われない
- 音声認識が優れたものになってきても人々はそれを使わないのと同様に、技術が進んだからといって人々は必ずしもそれに群がるわけではない。人々はキーボードが好きで、キーボードが必要なのだ。手書き認識が重要だと考えているのは40歳代以上のキーボードになじんでいない世代だけだ。
このような考えに基づいて、米Lindows.comのタブレット型PCは開発が進められているという。同社のタブレット型PCは2003年初頭には完成する予定のようだ。