「SS50」。フェイスのデザインは「Cube-24」ベースだが、Shuttleのブランド「Spacewalker」ロゴが貼られている |
小型キューブベアボーンPCの先駆けとなった「Cube」シリーズにそっくりのPentium 4用ベアボーンPC「SS50」が登場した。Pentium 4ベースの小型ベアボーンとしては、星野金属工業(ソルダム)の「M.J」に続いて第2弾となるが、Cubeシリーズとほとんど変わらない小型サイズでPentium 4に対応したのは衝撃的だ。今回店頭に並んだのはCubeシリーズを投入しているエムシージェイ扱いで「Cube-50」という名が与えられたもの。このほか数社からも同様のスペックを持つ製品が近日登場する見込みとなっている。実売価格は4万3800円~4万6800円。
「Cube-25」(右)との比較 |
サイズは編集部実測値で200(W)×274(D)×180(H)mm(突起物含まず。含んだ場合は200(W)×280(D)×186(H)mm)。これは同じく編集部実測値で190(W)×266(D)×170(H)mmとなっているCube-2xシリーズに比べ、わずかに大きい程度でしかない。横に置いて比べてみなければその差はほとんど分からず、「Socket370対応Cube-2xシリーズの新製品」と言っても信じてしまいそうなほど。212(W)×310(D)×260(H)mm(メーカー公称値)のM.Jと比べると明らかに小さく見える筐体に、M.Jと同じSiS650マザーボード「FS50」を搭載しているという驚きのベアボーンである。
側面から。ドライブベイがCPUクーラー用スペースの上にかかっているのがわかる |
この小ささを実現するため、ドライブベイがCPUソケットの50mmほど上で張り出すような仕様になっており、この幅にちょうど合う高さ50mm程度のCPUクーラーが付属するほか、Pentium 4の発熱に対処するためか、ケース背面には80mm角の排気ファンが用意されている。また、電源にはEnhance製の1U用160Wモデル「ENP-0616B」を採用。どれも汎用性のあるパーツであるため、手間と予算が許せば、ユーザー側で換装できるようになったのはうれしいところだ。ひょっとすると、小型キューブPCの静音化も現実味を帯びてくるかもしれない。
ドライブベイは5インチ×1、3.5インチ×1、シャドウ×1と、Cube-2xシリーズの仕様を踏襲。M.Jに比べて5インチベイがひとつ少ないため、小ささを取るか拡張性を取るかでPentium 4対応の小型ベアボーンは選択肢が広がったことになる。なお、拡張スロットはPCI×2で、M.J同様、外部AGPはサポートされていない。DDR SDRAM専用のDIMMスロットは2本で、最大1GBまで搭載可能。FSBは100~165MHzの範囲を1MHz刻みで設定できる。
明日にも登場すると見られていた、AGPスロットを用意する“おかもちベアボーン”はここに来て「入荷は早くても来週末」(恵安)と若干ズレ込んでいる。しかし“元祖”の移行により、主流がより高性能なPentium 4対応モデルへとシフトするのは間違いなさそう。小型キューブベアボーンPCブームは第2章を迎えることになりそうだ。
価格 | ショップ |
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\43,800 | クレバリー1号店 |
\44,800 | 高速電脳 |
\45,800 | コムサテライト3号店 若松通商LAN/PLAZA |
\46,800 | OVERTOP 若松通商エルプラザ |