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オシャレなキューブ型Pentium 4ベアボーン予約受付開始!3月末~4月上旬入荷予定で予価4万9800円

2002年03月08日 22時54分更新

文● 小磯

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KCF-S868

 従来に比べて格段に洗練されたデザインが特徴的な小型キューブベアボーンPCが3月末から4月にかけて登場予定だ。PCパーツの代理店として、そして現在では「CF-7989」シリーズでよく知られる恵安扱いで登場するこのベアボーンは「KCF-S868」。本体前面だけでなく側面にもアクリルパネルをあしらい、また、Macintosh G4や後期のMacitosh G3を彷彿とさせる“取っ手”が天板部に取り付けられているなど、全体的に上品な印象を受ける。


持ち運びの利便性を考えてつけられた(?)取っ手。今後は小型PCの持ち運びが流行か?! なお、この取っ手部分は取り外しが可能であるもよう
取っ手持ち運び
比較
CF-7989(右)との比較

 型番から想像できるように、CF-7989の後継でありながら大きく様変わりしているKCF-S868は、まずその大きさがCF-7989に比べてひと周り大きくなった。一見したところではそれほどでもないが、隣に置いて比べてみるとその差は確かに感じられる。サイズは編集部実測値で218(W)×330(D)×246(H)mm(取っ手など突起物すべて含む)。実際には側面パネルが本体前面に向かって20mm弱飛び出ていたり、取っ手部分が40mm強あるため、数値ほど大きさは感じないのだが、編集部実測値で190(W)×266(D)×170(H)mmのCF-7989と同程度のサイズを期待していると裏切られるかもしれない。



アクリル板 側面から
側面のアクリル板は前面に向かって少し出っ張っている側面の板を外すと内部にアクセス可能。天板は取り外せないようだ
背面
背面には2スロット分のスペースが確保されている

 マザーボードはProSavage8コアを内蔵し、DDR SDRAMをサポートするPentium 4用VIA製チップセット“ProSavageDDR P4M266”を搭載する「CF-S866」を搭載予定。現在のところ実物は公開されていないが、これはFlexATXフォームファクタを採用する6層基板採用マザーボードのようだ。恵安の資料によれば、オンボードでRealtek製のネットワークコントローラとNEC製のUSB2.0コントローラ、ビデオエンコーダを搭載。また、拡張スロットとしてAGP×1、PCI×1を用意しており、実際にケース側でも2つ分の拡張スロットが確保されている。小型キューブベアボーンとしてAGPビデオカードをサポートするのは今回がはじめてであり、従来以上の可能性を秘めていることになる。



KCF-S868BK

 KCF-S868にはフロントパネルが黒の「KCF-S868BK」と「KCF-S868W」の2モデルが用意されているが、今回、黒モデルの展示を開始したのは高速電脳。同店ではあわせて予価4万9800円として予約受付を開始している。また、コムサテライト3号店でも入荷予定があるという。恵安では「初期ロットはかなり数が少なくなる」としているので、気になる人は要チェック。



エムシージェイからはCube-2xシリーズ後継も登場予定
こちらは外観そのままにPentium 4用とAthlon XP用の2製品が

Cube-50

 一方、以前2月末登場予定になっているとお伝えしたエムシージェイ製の小型キューブPCケースだが、これは残念ながら遅れているもよう。代わりに同社からはこれまでの「Cube-2x」シリーズによく似た外観を採用した「Cube-50」と「Cube-40」の2製品が登場予定だ。Cube-50はPentium 4用、そしてCube-40は小型キューブベアボーンPC初のAthlonファミリ向け製品。外観こそ従来製品に似ている一方で、消費電力の高いPentium 4やAthlon XPなどに対応するため、電源が1Uタイプのものに換装されているのが目を引く。



1U電源
電源の効果でもあるのだろうが、エムシージェイによると、Cube-50はPentium 4-2.2AGHzまでの現行ラインナップすべてに対応するという。なお電源容量は現在のところ不明
背面

 チップセットはCube-50が“SiS650”マザーボード「FS50」、Cube-40は現在のところ搭載マザーボードが展示されただけで、実際の販売は始まっていない“SiS740”チップセットを搭載する「FS40」を搭載。SiS650とSiS740はともにDDR SDRAMをサポートするビデオ統合型チップセットで、これらを採用するFS50とFS40は、North Bridgeと対応CPU以外、まったく同じ仕様となっているのが特徴だ。ともにRealtek製のネットワークコントローラ、Lucent製のIEEE1394コントローラ、CMedia製のサウンドチップを搭載するほか、コンパニオンチップ“SiS301”によりビデオ出力を可能にする点も同じ。



FS50 FS40
「FS50」「FS40」

 拡張スロットはPCI×2で、両方とも使用可能。AGPバスがサポートされていないため、パフォーマンスではKCF-S868に譲ってしまうだろうが、その分価格は下がっており、予価は4万円台中盤になる予定となっている(Cube-40については未定)。こちらも3月下旬発売予定となっており、小型キューブベアボーンはあっという間に最新規格への対応を完了することになる。バリエーションも増えるため、ユーザーはうれしい悩みを抱えることになりそうだ。

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