ソニー、シリーズ最小モデル“バイオU”、およびGiga Pocket搭載“バイオC1”を正式発表

2002年04月17日 17時09分更新

文● 編集部　桑本美鈴

バイオC1は、ビジュアルコミュニケーションをコンセプトとしたビデオカメラ内蔵のモバイルノートパソコンシリーズ。今回発表された『PCG-C1MSX』は、バイオノートとしては初めてTV録画/管理/再生統合ソフト『Giga Pocket』を搭載したモデルとなっている。なお、今回よりバイオC1は1ラインナップで展開するという。


Giga Pocketを搭載したバイオC1『PCG-C1MSX』、および本体に付属するポートリプリケーターとワイヤレスLANカード。今回のバイオC1のコンセプトは“TVを外に持ち出そう”だという

バイオC1は、従来モデルより高画質動画を扱うための専用MPEG-2リアルタイムハードウェアエンコーダー“MPEG2 R-Engine”を本体に内蔵しているが、今回の『PCG-C1MSX』は、本体付属のポートリプリケーターにTVチューナーを内蔵、さらに『Giga Pocket LE』をプレインストールすることで、バイオC1上でTV鑑賞および番組予約録画が可能。

『Giga Pocket LE』は、バイオデスクトップシリーズに搭載されている『Giga Pocket』から基本機能を抜粋した機能限定版。バイオC1用にカスタマイズされており、エンコードは“MPEG2 R-Engine”で、デコードはソフトウェアで行なう仕組みとなっている。また、C1オリジナル録画モードとして、“高画質”(MPEG-2：8Mbps/720×480)と“標準”(MPEG-2：4Mbps/720×480)が用意されている。

『PCG-C1MSX』は40GBのHDD(Cドライブ20GB、Dドライブ20GB)を搭載するが、Giga Pocket LEで録画するデータは自動的にDドライブに保存されるようになっており、最大録画時間は標準モードで約11時間。また、『Giga Pocket LE』はワイド液晶画面に対応しており、表示画面モードを“ノーマル”“ズーム”から選択可能。

『PCG-C1MSX』の本体仕様は、CPUにCrusoeプロセッサー(TM5800-867MHz)を採用、256MBのメモリー(DDR SDRAM128MB＋SDRAM128MB)と、40GBのHDD(Ultra ATA/100)を搭載する。また、Bluetooth機能(最大通信速度723kbps/最大距離見通し10～100m/Bluetooth 1.1準拠)を内蔵、さらに2.4GHzワイヤレスLANカード(最大通信速度11Mbps/最大距離見通し10～100m/IEEE802.11/802.11b)が付属する。

グラフィックスアクセラレーターはATI MOBILITY RADEON-Mで、8MBのビデオメモリーを内蔵する。8.9インチウルトラワイドSXGA対応TFTカラー液晶ディスプレー(1280×600ドット/1677万色)を装備し、プログレッシブ方式の1/6インチ35万画素CCDビデオカメラ“MOTION EYE”(f=2.8mm/F3.4)を内蔵する。

PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)で、内蔵モデムは56kbps(V.90対応)。ポインティングデバイスは、スクロール機能対応のスティック式ポインティングデバイスとジョグダイヤル。外部接続端子はi.LINK(S400)、バイオ関連製品用DC OUT(電源供給)端子、モデム用モジュラージャック、マイク入力、ステレオヘッドホン出力、マジックゲート対応メモリースティックスロット、ポートリプリケーター専用端子。

バッテリーはリチウムイオンバッテリー。バッテリー駆動時間は、バッテリーパック(S)使用時で2～4時間、同(L)使用時で4～8時間、同(LLL)使用時で7.5～13.5時間。本体サイズは幅249×奥行き152×高さ30mm、重量は998g(バッテリーパック(S)搭載時)。OSはWindows XP Home Edition。

付属のポートリプリケーターは、USB、AV入力出力、外部ディスプレー出力、ネットワークコネクター(100BASE-TX/10BASE-T)、TVアンテナ入力を装備する。またAV接続ケーブルとして、F型プラグのアンテナ接続ケーブルと、F型ジャックのアンテナ変換プラグの2種類を同梱する。