ソニー(株)は11日、同社パソコン“VAIO”と、携帯情報端末“CLIE”の新製品説明会を都内ホテルで開催、“バイオノートVX”『PCG-VX7/BD』、および“CLIE”『PEG-NR70』『PEG-NR70V』を発表した。さらに、新たなバイオノートを開発中であることも明らかにした。
本日発表された製品は、“バイオノートVX”『PCG-VX7/BD』、および“CLIE”『PEG-NR70』、『PEG-NR70V』(製品の詳細については別記事1、別記事2を参照のこと)。
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同社執行役員モーバイルネットワークカンパニーNCプレジデントの木村敬治氏。「ワイヤレス、ブロードバンド、常時接続、AVとITの融合、ネットワークサービスの5つがユビキタス・バリュー・ネットワーク実現のためのフォーカスポイント」 |
同社は従来より、さまざまな機器がシームレスにつながることで容易かつ快適にサービスやコンテンツにアクセスできる“ユビキタス・バリュー・ネットワーク(UVN)”を提言しているが、UVNの実現に向け、同社製品においてワイヤレス機能の強化やデジタルイメージングアプリケーション、ネットワークサービスの提案などを進めており、今回発表された製品もこれらを考慮したものとなっている。
“CLIE”『PEG-NR70』および『PEG-NR70V』のコンセプトは“ビジュアルライフスタイル”。折り畳み式のフリップデザインを採用しており、同社は大空を羽ばたく鳥をイメージした“Wingデザイン”と呼んでいる。畳んだ状態の“クローズスタイル”、開いた状態の“オープンスタイル”、開いた状態で液晶ディスプレー部を180度回転させそのまま折り畳んだ“ターンスタイル”、ターンスタイルにヘッドフォンを取り付けた“リスニングスタイル”という4種類のスタイルでの利用を提案するという。
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“CLIE”の新製品『PEG-NR70V』。写真左がターンスタイル、その右横がオープンスタイル |
CLIEという名称はCommunication Link Information Entertainmentから付けられたものだが、今回のCLIEはさらに加えてCreate Life style with Innovation and Emotionの意味も込められているという。同社MNCハンドヘルドコンピュータカンパニープレジデントの吉田雅信氏は「CLIEは進化を続ける。ひとりひとりのライフスタイルに合った製品を提供したい」としている。
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同社MNCハンドヘルドコンピュータカンパニープレジデントの吉田雅信氏 |
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参考出品されたCLIEのイメージコンセプトモデルのモック。写真はシニア向けのもので、本体はもちろん画面もボタンも大きい |
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同じくCLIEのイメージコンセプトモデル。中央は本体に登山用のアタッチメント(写真の緑色の部分)を装着したもので、現在地の確認など登山情報を取得できる。写真左と右はアタッチメントのサンプル |
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同じくCLIEのイメージコンセプトモデル。子供向けに学習向け情報を表示するもの |
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同じくCLIEのイメージコンセプトモデル。幼児向けで、画面に向かって呼びかけると母親が遠隔地から別端末経由で応答するというイメージ |
“バイオノートVX”は、映像や音楽を大画面で楽しめる新しいモバイルノートパソコンシリーズ。説明を行なった同社MNCバイオノートブックカンパニープレジデントの島田啓一郎氏は、「ノートパソコンの潜在需要は、映像/音楽などエンターテインメントを楽しみたいというものと、持ち運びたいというものの2種類が存在する。ブロードバンドやワイヤレスといったインフラが普及することで、2002年はこれら潜在需要を掘り起こせる年となるだろう」としている。
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同社MNCバイオノートブックカンパニープレジデントの島田啓一郎氏 |
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本日発表された“バイオノートVX” |
また、バイオノートの従来モデルより大きなサイズのものから、従来モデルより小さいサイズのものまでラインナップを拡充するという。大きなサイズのモデルとして紹介されたのが先日発表されたばかりの“バイオノートGR”『PCG-GRX90/P』であり、従来より小さなモデルとして開発表明されたのが、新シリーズ“バイオU”だ。
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開発表明されたバイオノートシリーズ最小モデル“バイオU”。コンセプトは“ユビキタスなモバイルマシン”。本体仕様は公開されていないが、Windows XP搭載マシンで世界最小/最軽量とのこと。液晶画面が小さいので、文字やアイコンもすごく小さい |
バイオUは、バイオノートシリーズの中で本体サイズが最小となるモデル。本日は開発意向表明ということで紹介され、OSにWindows XP Home Editionが採用されるということ以外は、本体仕様、発表/発売時期など詳細は明らかにされていないが、同社はそれほど遠くない将来に正式発表できるだろうとしている。なお、バイオUの“U”には、Ubiquitous、Ultimate Mobile、Useful、Ultra Compact、User Friendly、Uniqueといった意味が込められているという。
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側面にはメモリースティックスロットらしきものがある |
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もう一方の側面には、PCカードスロット、マイク入力端子、ヘッドホン出力端子らしきものがある。「小さいながらもWindows XPマシンとしての機能は備えている」(島田氏) |
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男性が持つとこんな感じ。立ったままでも操作できるのがポイントのひとつらしい |
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キーボード部。オレンジ色の文字に注目。左上に“Thumb Phrase”というボタンがあり、キーボード左側には携帯電話と同じような表記のキーが。携帯電話のように親指だけで文字を入力できる、かも? |
![]() | 気になる大きさはこの程度。ちなみにこの手は桑本の右手なのですが、親指から小指までの幅は大体19cm前後というところです |
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また、バイオノートにTV録画/管理/再生統合ソフト『GigaPocket』を搭載したモデルも開発中という。こちらも、具体的にどのバイオノートシリーズに搭載するかといったことや、発表/発売時期など詳細は未定としている。
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こちらはバイオノートの『GigaPocket』搭載モデル。写真のマシンはどうみてもバイオC1ぽいですが、実際にどのモデルにGigaPocketを搭載するかは未定とのこと |
