徹底した静音へのこだわりで熱心なファンを集めているジャパンバリュー製PCケース「サイレントマスター」。その最新版“Ver.4”で採用されている“足”こと制震性のインシュレータ「PC-ASF」の単品販売が22日から始まった。
青い部分がソルボだ |
これまでサイレントマスターは軟性ゲルを用いたインシュレータ「V-Chip」を採用していたが、今回のPC-ASFでは大きくモデルチェンジ。削りだしのアルミに、オーディオマニアの間で知られ、シート売りなどもされている衝撃吸収剤“ソルボ”(ソルボセイン)を填め込んだ外観は、ついにPCのAV機器化ここに極まれりと言えそうなほどだ。ジャパンバリューによると、検証の結果、10kgを超えるようなPC本体を支えるにはゲルよりも重量物に強いソルボの方が良いという結論に至ったため開発したとのこと。ソルボの採用により、V-Chipでは抑えきれなかった低音周波数をカットできるようになったという。
裏面。削り出しのアルミがAV用アイテムのような雰囲気を醸し出している。「AV機器用インシュレータとしても十分利用できると自負しています」(ジャパンバリュー) |
ワッシャと板。白く見えるのは保護シートで、もちろん取り外し可能だ |
単品販売にあたり、安価なPCケースでよく見られるプラスチック製の足を外した場合に空く大きな穴にも取り付けられるようにするためのアルミ型ワッシャを同梱。PCがじゅうたんの上に置いてある場合に、ソルボを直接じゅうたんに付けないようにする円状のアルミ板4枚も付属しているのは嬉しい配慮と言えるだろう。
価格はOVERTOPで2858円、高速電脳で2980円。ジャパンバリューの製品は手間の分だけ若干高めという印象があったが、今回はかなり価格が抑えられ、魅力的な金額になっている。これまで「制震グッズは見た目の割りに高いから…」と敬遠していた人からも人気を集めそうだ。
“どこでもマウンタ”も同時発売
また同社からは“どこでもマウンタ”とでも言うべき3.5インチHDD用マウンタ「PH-ABAS」も同時発売となっている。同製品はジャパンバリューらしいショックアブソーバ採用型マウンタなのだが、アブソーバ部分の改良により、HDDに対して最大90度の角度でマウンタを取り付けられるようになっているのが最大の特徴。このため、5インチベイ以外の場所にもネジ穴が空いていればHDDなどの3.5インチドライブを取り付けられるようになっている。どうしてもHDDを縦置きで取り付ける必要がある人や、ブックサイズPCケースの隙間にHDDをなんとか取り付けられないかと考えている人にとっては利用価値がありそうだ。価格は高速電脳で1480円。
ショックアブソーバを軸に、マウンタの角度を90度まで曲げてみたところ |