現在流行している超小型ベアボーンやブックサイズPCのユーザーにとってこの上ない選択肢となるかもしれない製品が登場した。ジャパンバリューが昨年の段階で発表して話題となっていた、ノート用CD-ROM/CD-RW/DVD-ROMドライブを5インチベイに取り付けられるようにするマウンタ「PCD-M3」だ。これまでも5インチベイ用マウンタはいくつか登場しており、スリムタイプのCD-RWドライブとDVD-ROMドライブを1つにした製品というものもあったが、5インチベイ1つで3台もの光学ドライブを搭載可能にする製品はPCD-M3がはじめて。
PCD-M3を個性的たらしめているL字型の固定板。標準で若干内側を向いているのがわかる |
ギリギリの幅で3台のスリムタイプ光学ドライブを搭載できるようにしたため、仕様はなかなか個性的。全面1.2mm厚のアルミを採用しているPCD-M3にはフロントパネルを取り外すためのネジが取り付けられているが、一方でドライブをマウンタに固定するためのネジ穴はない。これはジャパンバリューによるとスリムタイプ光学ドライブのネジ穴が各社で異なっているためで、ドライブを取り付けたあとは、斜めに傾いて装着されているL字型の固定板をネジで締め、テコの原理で下から上に押さえつける格好で固定する。この仕様により、ネジ穴の違いに対処できたほか、マウンタそのものをヒートシンクとして利用でき、3台搭載時でも発熱の問題を回避できたという。1台目は天板と固定板で、2台目と3台目は、それぞれ直上の固定板と自身の固定板でドライブを固定するようになっている。もちろん、1番上と1番下だけや、真ん中だけを利用するといった使い方も可能だ。
6つ見えるネジがスリムタイプの光学ドライブ固定するためのもの。これを締めるとL字型固定板がより天板側を向き、下からドライブをしっかりと支える |
付属のマニュアルでも、個性的な取り付け方法について説明されている |
ノートPCから取り外した余りのドライブを流用したり、3台すべてCD-RWドライブを搭載して小型のデュプリケート専用PCにしたりと、マウンタだけにその可能性はかなりのものと言えるだろう。価格はOVERTOPで4381円、高速電脳で4800円、CUSTOMで4980円。
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