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【オーバークロック研究室】PowerLeap製PL-iP3/Tを使ってCeleron-1AGHzを動作させてみる

2002年01月23日 22時22分更新

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●Celeron-1AGHzのオーバークロック動作に再度アタック

 改造作業の末、半固定抵抗のツマミを調整して得られるコア電圧は最低1.446Vから最高1.65Vまでとなり概ね良好な結果を得られた。早速、1.33GHz動作に再チャレンジだ。改めてコア電圧を1.550Vに調整しシステムを起動させると今度はログイン画面にたどり着いた。ベンチマークテストも無難に完了しこれまでの動作状況から一転してスムーズな動きを見せている。一時はコア電圧に応じて動作クロックが向上しないCPUかと案じたが規定コア電圧から0.075V高い1.550Vで目標の1.33GHzに到達した。
 この調子ならもう少し高いクロックでも動作するのではないだろうか。確認の意味でコア電圧はこのままとしFSB設定クロックを135MHzへセット。再起動を試みたところ1.35GHzでも先ほどと同様にベンチマークテストが完了できた。ただ、さすがにFSB設定クロック137MHzはコア電圧1.550VだとWindows Meの起動途中でエラーとなり、厚かましい要求であった。こうなるとどこまで動作するのか、調整できるコア電圧の限り調べてみることにした。
なお、コア電圧を上昇させなければならない場合は0.025Vステップとしている。結果的にグラフで示した特性で推移しコア電圧1.650Vで最高1.42GHzの動作に至った。また、その時のベンチマーク結果もPentiumIII-S 1.13GHzと比較して別グラフに示しておく。最後にCeleron-1AGHzでオーバークロック動作を望むとなると規定コア電圧では面白みに欠けるかも知れない。だが、リスクを承知でコア電圧をアップすれば、スリリングなクロックと共にオーバークロックの醍醐味を味わえるCPUだと思われる。

superπ
Celeron-1AGHzにおけるコア電圧対動作クロック
superπ
Superπ(104万桁)
3dmark2001
3D mark 2001

◎注意
メーカーが定めた周波数以上の動作は、CPUやメモリを含めてその他の関連機器を破損したり、寿命を縮める可能性があります。また、各電圧を高く設定する場合においても同様のリスクがあり、それらの結果によるいかなる損害についても、筆者およびAkiba2GO!編集部、製造メーカー、販売店はその責を負いません。オーバークロック設定・改造・BIOSの書き替え等は自己の責任において行って下さい。なお、この記事中の内容は筆者の環境でテストした結果であり、記事中の結果を筆者およびAkiba2GO!編集部が保証するものではありません。この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできませんので、あらかじめご了承ください。

【筆者プロフィール】鈴池 和久氏。オーバークロック歴は1995年登場のTritonチップセットの頃から。マザーボードの回路解析やハンダごてを使ってオーバークロック改造を施すのが得意。1998年出版の「パソコン改造スーパーテクニック」を初めPC改造に関する著書を複数執筆。現在は当ページのオーバークロック研究室コラム記事を執筆中。ハンドル名は「KAZ’」。1957年生まれ大阪府在住。

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