'01年最後の話題製品のひとつとして期待されながら、度重なる出荷延期で落胆と混乱をもたらしてしまったASUSTeK製のデュアルAthlon MP対応マザーボード「A7M266-D」が、突然アキバに現れた。USBまわりにバグを抱えたサンプル品が一部出回っただけで正式出荷は1月に入ってからという発表が代理店からあった直後ということもあり、入荷したショップでは驚きをもって迎えられている。
今回登場したA7M266-Dは、既報のとおり搭載するAMD-760MPXチップセットのSouth Bridge“AMD-768”内部USB1.1コントローラが使用不可になっているもの。リビジョンはサンプル品の1.02から1.03へと上がり、PS/2端子のすぐ近くにあるはずのUSB1.1端子が削除されている。また、削除されたUSB機能の代替としてPCI接続のUSB2.0インターフェイスカードが新たに同梱された。
代理店による保証書。れっきとした製品版だ |
今のところUSBコントローラ以外に不具合は報告されていないため、USB1.1端子を使うつもりがない人や、USB2.0カードの購入を検討していた人なら、保証のついた正式な製品版として十分に購入対象となるだろう。しかし一方で、USBデバイスを使うためだけにPCIスロットを1つ奪われてしまうと考える人にとっては“不具合のある部分を使わなくすることで問題回避”という一時しのぎの苦肉の策に映るかもしれない。なお、入荷数は各店1~2枚と極めて少量。高速電脳など一部ショップによると「初回入荷分は “発売遅延のおわび”として代理店がなんとか出してきたもの。本格的な流通開始は1月8日以降」とのこと。次回入荷も“USB2.0カード同梱版”になるようで、South Bridgeを換装版の登場にはもう少し時間がかかりそうだ。
価格 | ショップ |
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\33,500 | コムサテライト1号店 |
\33,800 | 高速電脳(完売) コムサテライト3号店 RockValley(完売) |
\34,800 | USER'S SIDE本店(入荷。28日発売予定) |
\37,800 | TWOTOP 1号店 |