組み込み機器向けLinux『Enbedix』を開発している米Lineoは28日、『Enbedix GPL Compliance Toolset』を発表した。このツールを用いることで、開発者は自分のプロジェクトに関わっているあらゆるソフトウェアのライセンスについて、情報を得ることができるという。
『Enbedix』は、PDAやシンクライアントなどの組み込み用Linuxとして利用されており、28日にはグラフィックやストリーミングへの対応が強化された『Enbedix Digital Media』が、モトローラのセットトップボックス『DCT5000』シリーズに採用されるなど、幅広い用途のために拡張されて用いられることが多い。
『Enbedix GPL Compliance Toolset』は、ソースから依存しているライブラリを探しだし、そのライブラリが関わるライセンスを、GPLやLGPL、BSD、Artistic Licenceなど主要な40種類の中から探し出して報告する。これにより開発者は、プロプライエタリなソフトウェアを開発する際に、オープンソースのライセンスに抵触することを未然に防ぐことができる。対応しているライセンスは以下のとおり。
- artistic
- ash
- bsd
- bzip2
- cgetty
- dhcpd
- doc-lilo
- elvis-tiny
- file
- flex
- freetype
- gpl
- lgpl
- libpam
- libpwdb
- libz
- lilo
- lineo
- lsof
- mgetty
- micro_inetd
- mpl
- ncurses
- none
- pcmcia-cs
- pidentd
- popt
- ppp
- strace
- tcpdump
- tcp_wrappers
- thttpd
- tinylogin
- unzip
- vixie-cron
- wu-ftpd
- zoneinfo
このツールセットは9月から公開される予定。