やや難のある操作性とトイデジカメらしい画質
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画像は640×480ドットでの撮影結果をそのまま掲載している。発色はかなり強めで、色あいは少々不自然だ。 |
実際に使ってみて最も気になったのはシャッタータイムラグだ。シャッターボタンを押してから実際に撮影されるまで、0.8~1秒のタイムラグがある。使いはじめは、シャッターを切ってカメラをしまいこむくらいのタイミングで撮影されてしまって驚くだろう。使い慣れたとしても、動く被写体を撮るときには構図を外しやすく、急なシャッタータイミングを逃しやすいことは確かだ。
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マクロモードを持たないが、70cm以下の距離でもとくに問題はないようだ。最も近接した花で30cm程度の距離。 |
また、シャッター音、各種操作音、セルフタイマのカウントダウンのほか、30秒間の無操作による自動電源OFFなど、いずれも“ピッ”というブザー音が鳴るのだが、かん高く、けっこう大きな音なのが少々耳障りに思える。とくに自動電源OFFの際には、ポケットの中でピッピッピッピッピッピッといきなり鳴りはじめるので驚くことがある。トイデジカメの多くは(盗撮防止の意味もあって)シャッター音を切れないものだが、撮影以外の操作音などは音量調節機能が欲しかった。
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レンズの周辺歪みはめだたないが、CMOSセンサにありがちな“白とび”が激しいため、適切な明るさを選ぶのは難しい。 |
画質に関しては、35万画素CMOSセンサを搭載するタカラの「PETIT SHOT」や、日立マクセルの「WS30 SLIM」と同程度の画質で、CMOSセンサの欠点であるラチチュードの狭さにより白とびしやすいのは要注意だ。
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レンズカバーを外すのを忘れたままでもとくに問題ないくらいの写りになる。――が、光の加減によってはレンズカバーに当たった外光を写しこんでしまう(画面上部の白くかぶった部分は外光がレンズカバーに当たったものと思われる)。 |
PETIT SHOTやWS30 SLIMと違って記録媒体にリムーバブルメディアを採用し、内蔵フラッシュやビデオ出力を装備するのは評価できる。トイデジカメのなかでは珍しくCFを装備するバンダイの「C@Mail-F38」が実質10万画素程度の画質であったことを考えれば、iX-20はWeb用画像や簡単なスナップには使えるだろう。ただし、前述のシャッタータイムラグや、トイデジカメとしては大きめのボディなど、もう少し作り込んでほしかったというのが正直な感想だ。
iX-20の主な仕様
撮像素子 |
35万画素 CMOSセンサ |
レンズ |
固定焦点f=6.4mm、F2.2 |
記録媒体 |
スマートメディア(4~64MB対応、8MB付属) |
記録画素数 |
640×480/320×240ドット |
撮影可能範囲 |
70cm~∞(パンフォーカス) |
シャッター速度 |
自動(1/30~1/1500秒) |
インターフェイス |
USB、ビデオ出力(NTSC/PAL) |
電源 |
単3アルカリ乾電池×2本 |
本体サイズ |
105(W)×37(D)×63(H)mm |
重量 |
約120g(電池、スマートメディア含まず) |