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知っているとオペレーションが100倍便利になる各種のコマンドを覚えよう

覚えておきたい必須コマンド30―その2・便利なコマンド

2001年06月09日 13時58分更新

文● 中野 賢

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ディレクトリツリー上には、さまざまな種類のファイルが置かれている。そのため、バイナリファイルと気づかずにcatして画面が乱れてしまうこともある。事前にどのようなファイルなのかがわかると便利だ。

fileコマンドは指定されたファイルの種類を表示してくれる(画面4)。

USER$ file /usr/bin/*
/usr/bin/GnomeScott:    ELF 32-bit LSB executable, Intel 80386, version 1,
dynamically linked (uses shared libs), stripped
/usr/bin/Mail:          symbolic link to ../../bin/mail
/usr/bin/Pnews:         Bourne shell script text
/usr/bin/Rnmail:        Bourne shell script text
/usr/bin/SwitchXIM:     Bourne shell script text
/usr/bin/X11:           symbolic link to ../X11R6/bin
/usr/bin/[:             symbolic link to test
/usr/bin/a2p:           ELF 32-bit LSB executable, Intel 80386, version 1,
dynamically linked (uses shared libs), stripped
/usr/bin/access:        ELF 32-bit LSB executable, Intel 80386, version 1,
dynamically linked (uses shared libs), stripped
/usr/bin/aclocal:       perl
commands text
:
:

画面4 fileコマンドの実行例

ただし、バイナリ形式に対してはかなり信頼できる報告をしてくれるが、テキストファイルに対しては間違いが多い。これは、fileコマンドがファイル形式を決定するのに、ファイルの先頭付近が特定のパターンになっているかどうかを調べているからである。そのため、テキストファイルのように決定的なパターンが見つからないと、うまく判断ができないのである。しかしながら、画面が乱れる恐れのあるファイルかどうかを調べるには十分だ。

なお、ファイル形式を決めるためのパターンは、/usr/share/magicファイルに記述されている。

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