ファイルの内容を出力するコマンドはいくつもあるが、catコマンドがもっとも基本的なコマンドだ。
catコマンドは指定されたファイルの内容を標準出力に書き出す。複数のファイルを指定すると、それらをまとめて出力する。
USER$ cat a.txt b.txt c.txt > all.txt
のように、ファイルを連結するのに便利だ。
nオプションを付けると、各行に番号が付いて出力される。
USER$ cat -n smaple.doc
ファイルの内容が1画面に収まらないときはlessコマンドが便利だ。端末の画面サイズに応じて表示が止まる。よく使うキー操作を表2に示す。
キー | 実行内容 |
---|---|
スペースバー | 1画面下方向にスクロール |
b | 1画面上方向にスクロール |
j | 1行下方向にスクロール |
k | 1行上方向にスクロール |
p | ファイルの先頭へ移動 |
G | ファイルの末尾へ移動 |
h | 使い方の説明 |
q | 終了 |
USER$ less /etc/services
ログファイルなどは、ファイルの末尾のほうに最近の 情報が格納されている。このときはtailコマンドが便利だ。デフォルトでは末尾の10行分だけを表示する。行数を変更するには、その数値をオプションで指定する。
root# tail -20 /var/log/messages
画面出力も見ながら、結果をファイルに残したいときはteeコマンドが便利である。teeは標準入力を指定されたファイルと標準出力に書き出す。
USER$ vmstat 5 10 | tee /tmp/vmstat .log