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知っているとオペレーションが100倍便利になる各種のコマンドを覚えよう

覚えておきたい必須コマンド30―その2・便利なコマンド

2001年06月09日 13時58分更新

文● 中野 賢

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ファイルの内容を出力するコマンドはいくつもあるが、catコマンドがもっとも基本的なコマンドだ。

catコマンドは指定されたファイルの内容を標準出力に書き出す。複数のファイルを指定すると、それらをまとめて出力する。

USER$ cat a.txt b.txt c.txt > all.txt

のように、ファイルを連結するのに便利だ。

nオプションを付けると、各行に番号が付いて出力される。

USER$ cat -n smaple.doc

ファイルの内容が1画面に収まらないときはlessコマンドが便利だ。端末の画面サイズに応じて表示が止まる。よく使うキー操作を表2に示す。

表2 lessのキー操作
キー 実行内容
スペースバー 1画面下方向にスクロール
b 1画面上方向にスクロール
j 1行下方向にスクロール
k 1行上方向にスクロール
p ファイルの先頭へ移動
G ファイルの末尾へ移動
h 使い方の説明
q 終了

USER$ less /etc/services

ログファイルなどは、ファイルの末尾のほうに最近の 情報が格納されている。このときはtailコマンドが便利だ。デフォルトでは末尾の10行分だけを表示する。行数を変更するには、その数値をオプションで指定する。

root# tail -20 /var/log/messages

画面出力も見ながら、結果をファイルに残したいときはteeコマンドが便利である。teeは標準入力を指定されたファイルと標準出力に書き出す。

USER$ vmstat 5 10 | tee /tmp/vmstat
.log

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