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知っているとオペレーションが100倍便利になる各種のコマンドを覚えよう

覚えておきたい必須コマンド30―その2・便利なコマンド

2001年06月09日 13時58分更新

文● 中野 賢

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コマンドオプションは、プログラムの動作を変更するために設けられている。そのため、プログラムの役割が異なれば、使えるオプションも異なるし、同じオプション名であっても動作が異なる。たとえば、rmやmvではfは強制的に動作させるためのオプションだが、tarのfオプションはアーカイブファイル名を指定するのに用いる。さらに、オプションの指定方法もコマンドごとに異なる。aとbオプションを指定するとき、-abとできるコマンドもあれば、-a -bと個々に指定するしかないのもある。

使い方のわからないコマンドは、manコマンドで簡単に調べることができる。使い方は、次のように、引数にコマンド名を指定するだけだ。

USER$ man man

kオプションでキーワードを指定すると、関連するページが表示される(画面3)。

USER$ man -k passwd
chpasswd (8)    - update password file in batch
gpasswd (1)     - administer the /etc/group file
htpasswd (1)    - Create and update user authentication files
mkpasswd (1)    - generate new password, optionally apply it to a user
mkpasswd (8)    - Update passwd and group database files
passwd (1)      - update a user's authentication tokens(s)
passwd (5)      - password file
pg_passwd (1)   - Manipulate the flat password file
userpasswd (1)  - A graphical tool to allow users to change their passwords.
yppasswd, ypchfn, ypchsh (1)    - change your password in the NIS database

画面3 manで“passwd”に関連するページを検索

かっこ内の数値はセクション名であり、次の分類を示している。

  • 1 一般的なコマンド
  • 2 システムコール
  • 3 ライブラリ関数
  • 4 スペシャルファイル
  • 5 ファイルフォーマット
  • 6 ゲーム
  • 7 その他
  • 8 管理コマンド
  • l ローカルなコマンド
  • n 新しいコマンド

同じ名前のページが複数のセクションにある場合は、セクション番号を指定して、目的のページを表示する。たとえば、passwdコマンドではなく、パスワードファイル/etc/passwdの詳細について調べたい場合は、セクション5にあるpasswdを表示するよう指定する。

USER$ man 5 passwd

オンラインマニュアルには、もうひとつinfoコマンドも用意されている。

USER$ info info

とすると、infoコマンドのチュートリアルが表示されるので試してみてほしい。

コマンドオプションを調べたいとき、manやinfoでも見つからなければ、--helpや-hを付けて実行してみよう。オプションの説明が表示されることがある。

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