Linuxでは設定ファイルの多くがテキストで記述されている。したがって、テキストファイルの編集さえできれば、システム設定のうち、かなりの部分が変更できるのだ。テキスト編集の知識とroot権限があれば、もはやLinuxはあなたの思い通りなのだ(ともいい切れないが…)。もちろんファイルの記述内容についての知識は必要だが、それは今後の本誌の記事でもいろいろと紹介されるはず(たぶん)。また、この特集でも、いくつか設定ファイルの書き換えをやってみるので、挑戦してほしい。
ここでは、そうした時の役に立つ、テキストファイルの表示と編集の方法について解説しておこう。
●テキストファイルの表示
テキストファイルの内容を確認したい場合や、文書を読むだけならば、「テキストファイルビューア(gless)」を使うと便利だ(画面14)。
画面14 テキストファイルビューア(gless) |
起動方法は、メインメニューから、[プログラム]―[ユーティリティー]―[テキストファイルビューア]を選択する。
表示させるファイルは、メニューから[ファイル]―[開く]で指定してもいいし、目的のファイルを直接ファイルマネージャからglessのウィンドウへドラッグ&ドロップしてもいい。テキストが長い場合は、矢印キーを使って表示内容を上下にスクロールさせる。
●テキストファイルの作成と編集
ファイルの作成や編集にはgEditを使おう(画面15)。
画面15 gEditテキストエディタ |
起動方法は、[プログラム]―[アプリケーション]―[gEditテキストエディタ]を選択する。基本的な操作方法は、Windowsのメモ帳とそう大して変わらないが、メモ帳よりは多機能だ。
起動すると、新規文書が作成できる状態になっている。ここで文字を入力して、[ファイル]―[名前を付けて保存]を選べばテキストファイルが作成できる。
すでにどこかにあるテキストファイルを開いて編集するには、[ファイル]―[開く]でファイルを指定するか、ファイルマネージャからgEditのウィンドウへ、編集したいテキストファイルのアイコンをドラッグ&ドロップする。