超低電圧版CPUを採用
モバイルPCとしての高い完成度
背面はすべてバッテリでスペースを消費しているため、ポート類は側面に集中している。右側面は左から、マイク、ヘッドフォン、USB、モデム、LAN(43Jのみ)。左側面は左から、USB、AC電源、PCカードスロット(上)、CFスロット(下)、CRT出力(アダプタ経由)、IEEE1394(43Jのみ)。 |
メモリは128MB(最大256MB)、HDDは20GB。ビデオチップは、SMIのLynx 3DM4(ビデオメモリ4MB)である。現在では性能のいいチップとは言えないが、バッテリ駆動時間を最優先して選択したとのことだ。キーボードの張り出しに対応するように液晶パネル面にも張り出しがあるが、こちらは内部に無線LANのアンテナをはわせている。このs30には2種類のモデルが用意されており、製品型番「2639-4AJ」が無線LAN(IEEE802.11b)機能を内蔵するモデルで、同「2639-43J」は、LAN&IEEE1394ポートを内蔵するモデルとなっている。当然ながら、このアンテナは4AJのみ有効だ。
バッテリの上部には、回転してチルトスタンドになる「スイングバック・フィン」を装備。パームレストの小ささを補う目的で、デスクの上をパームレスト代わりに使えるようにした工夫だ。 |
キーボードの打ちやすさでは高い評価を得ていた1124を超える、クラス最高の打ちやすいキーボード、そして拡張版TrackPointなど、ノートPCとしての基礎能力は非常に高く、スペック面も現代向けにアレンジされた。そして、標準で6.5時間のバッテリ駆動。その仕様は、まさに理想のモバイルノートに限りなく近い。それに加えて、このアグレッシブなデザイン。好き嫌いは分かれるかもしれないが、好きな人間にとってはたまらない付加価値だろう。Crusoeの登場、Intelの超低電圧版CPUへの取り組みによって、モバイルノートのテクノロジは間違いなく一世代進歩した。このThinkPad i Series s30は、そのテクノロジを素材として完成した新世代のモバイルノートと言えるだろう。
CD-ROMドライブとFDDは本体に内蔵せず、別売りのオプション。どちらもUSB接続で、本体と同じミラージュ・ブラックに塗装されている。 |
CPU | 超低電圧版Mobile PentiumIII-600MHz |
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メモリ | 128MB |
液晶 | 10.4インチTFT |
解像度 | 1024×768ドット/フルカラー |
HDD | 20GB |
CD-ROM | オプション |
通信 | モデム/LAN |
サイズ | 257(W)×213(D)×22.5~32.3(H)mm |
重量 | 1.45kg |
OS | Windows Millennium Edition |