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PENTAX EI-2000

PENTAX EI-2000

2001年05月16日 00時00分更新

文● 周防克弥

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PENTAX EI-2000

旭光学工業

11万5000円

現行のデジタルカメラのなかでも、EI-2000はかなり個性的な製品だ。ボディは標準レンズを付けた銀塩一眼レフカメラ並みに大柄で、操作スタイルも銀塩一眼レフそのものだ。光学ファインダは視野率95パーセントで一眼レフ形式である。デジタルカメラ用OS「Digita」を採用しているのも大きな特徴だ。(月刊アスキーデジタルバイヤー2001年3月号掲載)

一眼レフボディに大型CCDを搭載

 すでに300万画素が主流になっている市場で、EI-2000はあえて200万画素CCDで勝負に出た。そのCCDは一般的なインターライン方式ではなく、フレームトランスファー方式の224万画素でサイズは2/3インチ。フィルタは原色系を採用している。

背面の液晶モニタ部は上端をヒンジとして90度フリップアップし、ウェストレベルファインダ風に利用できる。

 フレームトランスファー方式CCDは、受光部と転送部が分離しているインターライン方式に対し、受光部自身が光量を電荷に変換するため開口率が大きくなり、感度が高いのが特長だが、CCD面積そのものは大きくなる。また、インターラインCCDは転送部が独立して動作することで全画素の電荷(つまり画像)を一度に転送できるシャッタ機能を持つが、フレームトランスファーCCDでは受光部と転送部が一体となっているため、CCDの読み出し中は遮光する機械式シャッター機構が必要となる。
 コンシューマ向けデジタルカメラのCCDサイズは1/1.8インチや1/2インチが多く、2/3インチとなるとかなり大型の部類に入る。CCDサイズを大きくし、1画素あたりの受光面積が広くなると、感度が向上したり、階調表現の幅が広がる傾向がある。さらに、EI-2000ではCCDで受光した像をデジタル画像データに変換する部分に12bit A/Dコンバータを採用。画質に対するこだわりは高い。



ダイヤルとペンタプリズムが一眼レフカメラっぽい軍艦部。

 プログラム、絞り優先、シャッター優先、マニュアルの各モードの切り替えは、軍艦部左側のダイヤルで行う。全体的に凝った作りで操作性もよいのだが、いくつか使いにくい部分もあるので挙げてみる。レンズの鏡筒部を手で回してズーミングするのはよいのだが、電動ズームなので止めたい場所で止まらないことが多い。操作性そのものはよいが、結果としてレバー方式のズームと変わらないのはいただけない。手動でピタリと止められるズームを採用して欲しかった。
 また、いちいちメニューから呼び出さないとマクロに切り替わらないのは使い勝手の悪いところだ。背面の液晶モニタの下に配置されたボタンは、役割が液晶上に表示されてわかりやすいが、撮影時には左端のボタンがオートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えになる。このクラスの光学ファインダや液晶モニタでは基本的にマニュアルフォーカスは無理なので、ここにはマクロの切り替えスイッチを装備したほうがよかったと思う。

 その気にさせるボディと、2/3インチCCDならではの階調の広い描写力は決して300万画素クラスに負けない実力を持っている。先に挙げた欠点や、シャッタ速度と絞りの設定幅が大まかすぎて細かい設定ができないなど、いくつかの使いにくさはあるものの、OSのバージョンアップで対応できる点も多いと思われる。そのためのOS「Digita」なのだろうから。一眼レフならではの操作性と「Digita」の拡張性に期待できる人ならば、価格的に競合する300万画素ズーム機と比較して、選択肢の1つとして考えてみてはいかがだろう。


EI-2000の主な仕様
撮像素子 2/3インチ原色系224万画素CCD
レンズ 8.2~25.8mm(35mmフィルム換算:34~107mm相当)、
F2.5~3.9
測光方式 平均、中央部重点、スポット
シャッター速度 4~1/1000秒
ISO感度 ISO25/50/100/200/400相当
撮影モード 標準/人物/風景/マクロ/動体/夜景/プログラム/
シャッタ優先/絞り優先/マニュアル露出
静止画 1600×1280ドット、800×640ドット
動画 なし
液晶モニタ 2インチ低温ポリシリコンTFT(約13万画素)
光学ファインダ内表示 合焦、シャッター速度、絞り値、撮影可能残り枚数、
ストロボ、AEロック、露出補正
インターフェイス USB、AV出力、IrDA
記録媒体 コンパクトフラッシュTypeI/II
電源 専用リチウムイオン充電池/単3乾電池×4本
本体サイズ 143.5(W)×105(D)×90.5(H)mm(吊金具含まず)
重量 540g

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