富士通(株)とソニー(株)は21日、両社が共同で作成した3.5型光磁気(MO)ディスクの規格である“GIGAMO”を拡張し、2.3GB対応の規格を策定したと発表した。2.3GB規格は、これまでの128MB、230MB、540MB、640MB、1.3GBのメディアと互換性を持つほか、“メディアID機能”にも対応する。大容量化には、1.3GB規格でも利用された“磁気超解像(MSR:Magnetically induced Super Resolution)”技術や、ランド部とトラッキング案内溝内(グルーブ部)の両方に記録する“ランド/グループ記録方式”を採用した。今回、富士通がMOドライブを開発し、ソニーがメディアを開発したという。
項目 | GIGAMO 2.3GB規格 | GIGAMO 1.3GB規格 | ISO/IEC 15041規格 |
---|---|---|---|
カートリッジサイズ | 90×94×6mm | 同左 | 同左 |
記憶容量(カートリッジ当たり) | 2.3 GB | 1.3 GB | 540&640MB |
セクターサイズ | 2048B | 同左 | 512&2048B |
トラックピッチ | 0.67μm | 0.90μm | 1.10μm |
ビット長(MO部) | 0.233μm | 0.29μm | 0.49μm |
線記録密度ID部(channel bits/mm) | 2200 | 2634 | 3125 |
線記録密度MO部(channel bits/mm) | 6601 | 5268 | 3125 |
記録開始位置 | 外周 | 外周 | 内周 |
2.3GBの“GIGAMO”規格に対して、ドライブメーカーでは、オリンパス光学工業(株)、コニカ(株)が、メディアメーカーでは帝人(株)、日立マクセル(株)、三菱化学(株)、台湾のRITEK社(ライテック)が賛同しているという。