安価で手軽で機能豊富
今回、デジタルカメラ側の機材調達の問題から、残念ながらエプソンが提唱するPRINT Image Matchingをテストすることはできなかった。PCからの印刷テストを行った結果では、印刷速度ではPM-780Cとほぼ同等のようだ。また、印刷品質もPM-780CやPM-880Cとほとんど差はない。印刷サンプル。ハガキサイズに印刷したものをフラットベットスキャナにて400dpiでスキャンした結果。元画像サイズは82×82mm。クリックすると拡大画像(スキャンしたままの画像データ、251KB)が表示されます。 |
PCカード内の画像データをPCへコピーする時間を、同種のノンPCプリンティング機能を持つキヤノン「BJ F870PD」と日本ヒューレット・パッカードの「hp photosmart 1215」と並べて計測してみた。これは、未計測ではあるが、同社の「PM-820DC」(PCカードリーダ機能を持つがノンPCプリンティング機能を持たない機種)と比べて2倍のカード読み出し速度となったという同社の発表を受けたものだ。テスト結果では、やはり「遅い」と評判のhp photosmart 1215の読み出し時間が再確認されたが、PM-790PTはBJ F870PDには及ばないものの、ほぼ同程度の読み出し速度に向上している。
標準価格は3万9800円だが、実売では3万円前後で販売されているようだ。インクジェットプリンタは年末の新製品発売から次第に実売価格が下がってゆくわけだが、2000年末に発売されたPM-880Cが3万5000円前後、PM-780Cが2万5000円前後で販売されていることを考えれば、非常にお買い得感が高い。
PM-880Cと印刷機能的には同程度で、ノンPCプリンティングやPCカードリーダとしての機能を持つことを考えれば、現在のエプソンPMシリーズの中では最もプライスパフォーマンスが高い製品と言って間違いはないだろう。
ただし残念なのは、同社のノンPCプリンタは最上位機種をベースとした製品がないという点だ。これはPrintonシリーズからの"伝統"なのだが、印刷品質に定評のあるPMシリーズだけに、最も高機能で最も高品位印刷が可能な「PM-900C」を購入したいと思うユーザーは多いはずだ。PRINT Image Matchingという新しいフィーチャーを含めたノンPCプリントの世界を普及・定着させるためにも、最上位機種をベースにした「PT」モデルを望みたい。
モノクロ文書 (A4、MicrosoftWord、10Page) |
ノーマル(推奨設定はやい) | 5分47秒 |
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ドラフト(詳細設定エコノミー) | 2分38秒 | |
カラー画像(ハガキ) | オートフォトファイン4 | 2分28秒 |
PM-790PT | 1分30秒 |
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BJ F870PD | 1分20秒 |
hp photsmart 1215 | 20分16秒 |
製品名 | PM-790PT |
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価格 | 3万9800円 |
解像度 | 1440×720、720×720、360×720、360×360dpi |
インク構成 | Bk、Y/M/C/LM/LC |
対応OS | Windows 98/Me/2000、Mac OS 8.5.1以降 |
カートリッジ構成 | ヘッドはプリンタに固定、 Bk/5色カラーインクの2カートリッジ |
ノズル構成 | Bk48ノズル、カラー240ノズル(48ノズル×5) |
メーカー公称 ランニングコスト |
カラー31.7円 |
インターフェイス | USB |
本体サイズ | 467(W)×256(D)×212(H)mm |
重量 | 約5.2kg |
オプション類 | プレビューモニタ(1万2000円) |
インク価格 | ブラックインク(ICBK05:1500円)、 カラーインク(IC5CL05:1500円) |